【業界動向】

米Jabber.comとActiveBuddyが提携、企業向けIMにエージェントを配備

■URL
http://www.jabber.com/news/release_062701.shtml

 米Jabber.comと米ActiveBuddyは27日、Jabberのインスタントメッセージング(IM)プラットフォームにActiveBuddyの双方向エージェント技術を配備することで合意したと発表した。Jabber.comはオープンソースのIMソリューションであるJabber.orgの商用版を開発しており、今回の提携も企業向けの市場を狙ったものとなっている。ActiveBuddyは、最近IMの米Odigoとの提携を発表しており、メジャーなIMプラットフォームとしてはこれで2社目の提携となる。

 ActiveBuddyの双方向エージェントは、IMを使って情報を収集するソフトウェアロボットで、ニュースや天気予報、株価を収集したりする用途が考えられている。同社では今回の提携発表に際して、企業向けの双方向エージェント利用方法についていくつかの例を挙げた。例えば従業員の連絡先を検索してくれるエージェントや、話したい相手と電話回線をつないでくれるエージェント、企業のビジネスに直接関係したニュースだけを供給するニュースエージェント、企業の売り上げや在庫などを分析し結果を報告してくれるデータエージェント、カスタマーサービスに届く質問に自動的にこたえるエージェントなどである。これらをJabber.comのセキュリティーが施されたIMプラットフォームで利用することで、“連絡をとるためのツール”としてのIMから“情報やサービスにアクセスするためのツール”としてのIMへと用途がシフトする可能性が秘められている。

 ActiveBuddyは通信社のReuterとニュース配信の実験で提携、またニューヨーク証券取引所などとリアルタイムの株価配信で提携しており、今後のコンテンツの揃い方によってまた新たな用途が開発されるかもしれない。

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(2001/6/28)

[Reported by taiga@scientist.com]


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