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■URL
http://www.biglobe.ne.jp/
佐久間洋パーソナルサービス事業部長 |
日本電気株式会社(NEC)は10日、同社の運営するISP「BIGLOBE」が個人情報の扱いに関する国際標準規格「P3P(Platform for Privacy Preferences)」に対応したと発表した。P3Pに対応したサービスは、国内で初めて。
P3Pとは、W3Cが定めたプライバシー保護規格で、取り扱う個人情報の種類(氏名、住所、メールアドレス、CookieやIPアドレスなど)と、その利用目的、保存期間、および第三者への開示の有無をXML形式で記述するものだ。プライバシーポリシーを開示することで、ユーザーが個人情報を送信する際に、同意形成をすることが可能だ。
NECが他サービスに先駆けてP3Pに対応した背景として、同社がP3P策定当初からプロジェクトに参画していたことがある。また、P3Pに初めて対応したWebブラウザー「IE6」が登場したことも大きい。IE6では、Webページ内に埋め込まれたバナー広告など、他サーバーから配信された「3rd Party Cookie」をブロックすることができるという。これにより、広告業者などがユーザーの気がつかないところで個人情報を収集することを防げる。NECでは、Cookieそのものが個人情報流出につながることはないが、そこから得られた情報と名簿会社のデータベースとのマッチングなど2次利用などの可能性を防げるとしている。
佐久間洋パーソナルサービス事業部長は、「インターネットを使ったサービスは、今後、ユーザーの利便性を重視したパーソナライズサービスが重要になる。そのために、個人情報の保護を確実に行なう必要がある」と語った。NECでは、BIGLOBEにコンテンツを提供しているコンテンツアライアンス各社と協力して、今後もプライバシー保護に取り組んでいく。なお、BIGLOBEは9月より、W3Cのコンプライアンスリスト(P3P認定サイトリスト)に掲載されている。
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(2001/9/10)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]