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Yahoo!BBの「開通済み局舎リスト」。各都道府県別に開局舎が掲載されている。随時更新される予定だ。 |
ビー・ビー・テクノロジー株式会社(以下YBB)は、ブロードバンドサービス「Yahoo!BB」における「開通済み局舎リスト」を公開した。
今回の「開通済み局舎リスト」は、9月4日に孫正義ソフトバンク社長によって説明された「情報公開」の一環として公開されたものだ。東京都で87局、大阪府の81局など11都府県、262局が記載されているが、まだ北海道などは掲載されていない。現在大多数のユーザーが開通待ちの状態であるのは事実だが、果たしてYBBの言う「開通済み」とは、どのような状態を指しているのか。Yahooによると、「Yahoo!BB」の申請手続きには大きく分けて2種類の申請・工事が存在するという。まず「Yahoo!BB」がISPとしてADSLサービスを提供する上で必要なインフラ工事に関わる申請・工事と、それらのインフラ工事の終了後、ユーザーを開通させるために必要な申請・工事だ。今回リストに掲載されたのは、インフラ工事に関する申請・工事が完了した分だという。
それぞれの工事については、まずインフラ工事についての申請・工事だが、ここには「局舎内工事」「局舎間工事」「県舎間工事」の3種類が存在する。これらの工事は、ユーザーの申し込みとは別にYahoo!BBが全国展開するためのインフラ申請・工事としてサービス開始前より進められている。これらの作業にはYBB側からNTT側への申請・工事などが必要で、互いに協力しあう必要があるとのことだ。「局舎内工事」とは、NTTの局内にYBBの機器を設置するために必要な作業で、スペースの確保、機材の設置、電源の確保等が必要だ。これは、全国各地に多数点在しているNTT電話局内の工事などとなる。また、それらの電話局~電話局をつなぐ申請・工事が「局舎間工事」で、都道府県などを跨いだ電話局~電話局をつなぐ申請・工事が「県舎間工事」となる。これらが一通り完了した時点で、次の段階である「ユーザーにサービス提供するための申請・工事」に進むこととなる。
一方の、ユーザーにサービス提供するための申請・工事とは、上記のインフラ工事が終了し開通準備が整った時点で、ユーザーの申し込みおよび開通準備を進める申請・工事だ。ユーザーは大まかに「仮申し込み→本申し込み→モデム到着→設置および開通」という流れとなるが、YBB側ではこれらの間に以下の内容の作業を行なっている。
1.まずユーザーからの本申し込みを受け付けた段階で「机上調査申請」をYBB側からNTT側に行なう。これによって「ユーザーの電話番号が誰名義か?」「回線状況はどうなっているか?」「ISDN回線ではないか?」などの調査をNTT側が行なう。その結果をYBBに回答し、YBBはそれに基づき問題が無ければ、次の2.に進む。
2.ジャンパー工事申請・工事、YBBはNTTからの回答を受け、NTTにジャンパー工事申請を行なう。これは、ユーザーの電話番号をYBBの機器に接続する作業をいう。この作業も1.と同様にYBB→NTTへ申請が行なわれ、NTTが実行→YBBへ報告。という流れになる。YBBはNTTからジャンパー工事完了の知らせを受けて、モデムの発送となる訳だ。なお、これらは、ユーザーの状態で各々異なってくることが多く、上記の例はあくまでも一般的な例だ。
今回の「開通済み局舎リスト」に掲載されている262局舎は、上記のインフラ工事についての申請・工事が完了した局舎リストということだ。つまり、ユーザーサービス提供の準備が整った局舎といえる。YBBによると、現在「開通済み局舎リスト」に掲載されている局に属し、尚且つ1.2.で問題がなければ、申し込み後2週間程度でサービス開始が可能とのこと。また、孫社長が明らかにしたように9月中に500数十局舎を「開通済み局舎リスト」に入れるため、急ピッチで作業を進めており「開通済み局舎リスト」も工事が完了し次第、随時更新していくとのことだ。北海道や静岡県など、サービス提供準備が整っていない地域のユーザーは注目だ。
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(2001/9/10)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]