【事業計画】

米eBay総売り上げの16%は固定価格販売~オークションと店舗の境が薄れる

■URL
http://ebay.client.shareholder.com/news/20011018-62264.htm

 米eBayは18日、2001年第3四半期の決算発表を実施したが、その中で総売り上げの16%が「固定価格販売」によるものであることを明らかにした。決算内容としては、純益が1億8,540万ドルで昨年以来80%の高成長率を示し、総売上は23億5,500万ドルに達した。

 eBayの報告によると、この総売り上げのうち16%、つまり3億7,680万ドル(日本円にして約452億円)が「Buy It Now」、Half.com、eBay Storesによる売り上げだったという。この割合は2001年第2四半期と比べて5%上昇している。

 「Buy It Now」とは、eBayがオークションで提供している固定価格の販売サービスだ。買い手は、「Buy It Now」オプションが指定された出品物について、他の人と競り合うことなく即座に指定された価格で商品を購入することができるというものだ。また、Half.comは、eBayが以前に買収した固定価格販売のサイト。売り手は、価格を決め無料で出品するだけで、買い手は通常の店で商品を買うように商品を落札するという、いわば簡易的なリサイクルショップを個人で出店するようなものだ。eBay Storesは、eBayが最近開始した中小企業向けのオンラインショッピングモールで、通常の店と同様に固定価格販売を行なう。

 オークションでものを買う場合には、安く買えるかもしれないという期待感や、他の人と競り合うときの高揚感が購入動機となることが多いが、一方で純粋に商品だけ欲しいという場合、オークションが終了するの待ってることや、人と競り合うことが逆に購入意欲を削ぐことになるかもしれない。このようにオークションサイトの中でさえ固定価格の割合が増え続けているということは、そのことを示す一つの現象といえるだろう。

 また、逆に固定価格で販売することを主力事業とする米Amazon.comや米Yahoo!Shoppingなどにおいても、ショッピングモールをオークションサイトと統合させる動きが進んでいる。Amazon.comでは検索内容に固定価格で販売される商品といっしょにオークションサイトの商品が含まれるほか、Yahoo!Shoppingも最近オークションサイトと統合することを発表したばかり。eBay、Amazon.com、Yahoo!の動向は細部では異なるが、固定価格とオークションとを融合するショッピングネットワークを造ろうという大きな流れでは一致している。

◎関連記事
米Yahoo!、eコマース関係部署を「Yahoo!Shopping Network」に統合
米eBay、ショッピングモールに進出~オークションとの相乗効果を狙う
米eBayがHalf.comを買収、固定価格で古本やCDなどを売買

(2001/10/19)

[Reported by taiga@scientist.com]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp