|
■URL
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2001/mobile.html
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2001/mpeg4.html
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2001/3gpp.html
米RealNetworksは10日、世界の携帯通信会社が、RealNetworksの技術やコンテンツを用いて、次世代の2.5Gネットワーク上でデジタルメディアの配信実験を行なうと発表した。これらの携帯電話会社は、米AT&T Wireless、フィンランドのSonera、シンガポールのStarHub MobileおよびスペインのTelefonica Moviles Espana。これらの2.5GネットワークではGPSパケット通信技術「GPRS」を用い、常時オンのインターネット接続や帯域の増加を実現する。
RealNetworksのモバイル技術は、メディア配信アーキテクチャ「RealSystem iQ」に基づくもので、3Gシステムの標準化団体「Third Generation Partnership Project」(3GPP)の規格に対応する。RealSystem iQは50種類以上のデータ形式に対応しているが、次期版では携帯通信に適した「MPEG-4」にネイティブに対応する。MPEG-4ファイル形式およびMPEG-4ビデオは、携帯通信会社が次世代のサービスとして採用する3GPP規格の1つでもある。
RealNetworksは併せて、3GPPにおいて完全な投票権を持つ会員権を得たこと、およびSA4の「packet-switched multimedia specification group」に参加したことを明らかにした。さらに、SA4の「codecs working group」と協力し、オーディオやビデオ、マルチメディアを符号化するための仕様の策定や開発に寄与していく。
RealNetworksは昨年、携帯機器向けの再生ソフト「RealPlayer Mobile」をリリースして携帯通信市場に参入、「Nokia 9210 Communicator」に搭載して出荷された。今年には、英Symbianと提携し、Symbianのシステムに組み込むことを明らかにした。さらに同社は最近、米Texas Instruments (TI)と提携し、RealPlayer MobileをTIのDSPに最適化することで合意。これらに加え、今回の発表はRealNetworksが携帯通信市場への戦略を強化するものとなる。
◎関連記事
■米RealNetworks、メディア配信の新システム「RealSystem iQ」を発表
■米RealNetworks、米TIの携帯電話プロセッサ用にRealPlayer Mobileを最適化
(2001/12/11)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]