■URL
http://www.groove.net/about/press/releases/Groove20Enterprise.html
米Groove Networksは15日、企業向けP2Pグループウェアの新版「Groove 2.0」を発表した。新版では、クライアントとサーバーの双方で、Microsoftの「Office」との統合機能や、プロジェクト/会議管理ツールの追加、大企業顧客向けの機能強化などが図られている。
Grooveは、P2Pプラットフォーム上に構築されたコミュニケーションツールと情報共有ツールからなる。Grooveは、集中管理サービスをホスティングし、顧客がクライアントソフトのライセンス配布やポリシー制御、コンポーネントの供給などを管理できるサービスを提供する。また同社は、メッセージを蓄積して転送する中継サービスもホスティングしている。
同社は今後、管理型ホスティングサービスや中継サービスも続けて提供するが、Groove 2.0の顧客には、自社で運用できる3種類のサーバーを提供する選択肢を用意する。これらのサーバーは、「Enterprise Management Server」「Enterprise Relay Server」「Enterprise Integration Server」の3種類。
また、Groove 2.0では、クライアントの「Groove Workspace」にスタンダード版とプロフェッショナル版を用意する。両版とも、MicrosoftのWord文書をリアルタイムに編集したり、PowerPointで作成したプレゼンテーションをリアルタイムに閲覧できる「Files Tool」、多数のユーザーが書類を簡単に調べられる「 Document Review Tool」、特定の業務に適したカスタムツールを構築する「Forms Tool」などが含まれている。さらに、Microsoftの「Outlook」との統合機能が強化されており、メールのスレッドを整然と並べられるようにした。
Groove Workspaceの価格は、スタンダード版が1ユーザー当たり49ドル、プロフェッショナル版が99ドル。両版ともすでに出荷開始されている。また、1,000ユーザー以上の大企業では、1ユーザー当たり年間49ドルの「Enterprise License Pack」が用意されている。この料金には、メンテナンスやサポート、「Enterprise Server Client Access License (CAL)」、Groove Workspaceのアップデートが含まれている。なお、現在スタンダード版の機能を制限したプレビュー版が同社サイトで無料公開されている。
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(2002/4/16)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]