【NetWorld+Interop 2002 TOKYOレポート】

無線LANでラジコンカーをIP化してしまうシステム
会場に設営されたサーキットで体験走行も可能

■URL
http://www.interop.jp/jp/exhibition/car.html
http://www.yggr-drasill.com/

 会場内に小さなラジコンカーサーキットが設営されている。車載ウェブカメラからの映像が無線LAN経由でリアルタイムにパソコン上に映し出される仕組みで、ハンドル型のコントローラーを利用してあたかもラジコンカーに乗っているような感覚で運転できる。

 これは、ユグドラジル・テクノロジーが次世代インターネットアプリケーションとして開発した「IPコントロールカーStir-1」というシステム。市販の電動ラジコンカーにウェブカメラと小型のLinuxマシンなどを搭載した本体と、Windows 2000用のアプリケーションソフト「Stir-1コントローラ」でシステムが構成されている。

 このほかにIEEE 802.11b準拠の無線LANシステムが必要になり、メルコのWLA -L11Gが推奨品だ。また、運転用のゲームコントローラーにはマイクロソフトの「SideWinder FORCEFEEDBACK WHEEL」が使われている。

 一般のラジコンカーの場合、操縦できるのは電波が届き、操縦者が直接目視できる範囲に限定される。これに対してIPコントロールカーの場合、遠隔地からでも操縦できるのが特徴だ。無線LANの電波が届く範囲に限られるという意味では同様だが、IPコントロールカーにグローバルIPアドレスを割り当てれば、インターネット経由でも操縦できることになる。現段階ではまだIPv4を使っているために、まさかラジコンカー1台ごとにIPアドレスを用意するわけにはいかないだろうが、IPv6が普及すれば、そういった利用法も十分に考えられる。

 今年のN+Iの大きなトレンドのうちの2つに、“無線LAN”と、VoIPの実用アプリケーションとしての“IP電話”が挙げられるだろう。出展社の中にはこれらを組み合わせて、無線LAN環境でIP通話を実現するデモンストレーションを行なっていたところもいくつかあった。IPコントロールカーは、このトレンドのうち無線LANをラジコンカーに適用したシステムだが、さらにはVoIPも取り入れれば、車載映像とともに実際の音まで聞こえるようなシステムも期待できそうだ。

IPコントロールカーは、通信総合研究所のイベントやCEATEC JAPAN 2001などですでに公開されているが、今回の展示ではコントロールソフトのインターフェイス画面が若干変更されていた ケース内の展示のみだったが、オフロードタイプのものも紹介されている。手前にあるのが、車載用のLinuxマシン。メルコの無線LANカードが挿さっているのがわかる

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(2002/7/4)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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