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女性向けポータル大手の米iVillageは29日、ユーザーの要望に応え、9月末までにポップアップ広告の掲載を廃止すると発表した。
iVillageの委託により、米Vividenceが実施した調査によると、iVillageの女性ユーザーのうち、ポップアップ広告を「Web上で最も苛立たしい」と感じているユーザーが92.5%にも達したという。また、ポップアップ広告の効果に関する調査では、ブランドの認知度を高められることが示されているが、常にプラスの効果があるとは限らない。iVillageの女性ユーザーはさまざまな形式の広告を容認しているものの、ポップアップ広告については広告主にとってマイナスの影響を与えると感じている。
iVillageは現在、多様な形式の広告を掲載しており、ポップアップ広告も広告全体の1%以下ながら、調査目的や同サイト会員への加入案内などに使われているという。しかし、このような調査結果を踏まえ、今後はポップアップ広告に代わる形式の広告を提供すると共に、調査において女性ユーザーが好むことが明らかとなった、IAB基準の大型広告やポップアンダー広告などの掲載は続けていくとしている。
iVillageの共同創業者で、同サイトの編集長を務めるNancy Evans氏は「我々は女性が何を求めているかを調査し、サイトを構築してきた。ポップアップ広告の廃止も、そのような例の一つだ。女性は男性とは異なる方法でメディアを利用しているが、多くの大手サイトではこのような事を取り入れた措置を講じてはいない。iVillageは、サイトのデザインから機能、広告形式にいたるまで、女性が何を求め、何が女性のためになるかという観点に基づいている」とアピールしている。
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[Reported by 江藤浩幸]