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【業界動向】

証言ビデオのインターネット公開、その評価は?

■URL
http://www.real.com/company/pressroom/pr/98/clintonmb.html (RealNetworks)
http://www.inversenet.com/news/pr_09-21-98.html (Inverse)
http://www.keynote.com/measures/sexscandal/ (Keynote)

クリントン大統領
(日本時間21日22時45分頃)
 RealNetworks社は22日、21日に同社のRealVideoを利用してクリントン大統領の証言ビデオを見た人の数は200万人以上、と発表した。この数字をどう評価するか。

 前評判通り史上最大規模のインターネット放送となったわけだが、この数字にはABCnewsやCNNなど、他のサイトへのアクセス件数も含まれている。

 また、Inverse Network Technology社の発表によれば、事前に予測されていたトラフィックの爆発もさほどではなかったようだ。同社では最初のダイヤルアップで繋がらなかった割合の調査を継続的に行なっているが、スター独立検察官の報告書が公開された11日にはアクセス失敗の比率が通常の2倍程度まで上昇したのに対し、今回のビデオ公開は先月の平均値とほとんど同じ失敗率だったという。Keynote Systems社のパフォーマンス調査でも同様の結果が出ている。

 今回の一件については、ユーザーの多くがテレビに流れたとしても不思議ではない。クオリティ的にはテレビの圧勝であることは間違いないし、何も同じ時間に同じ内容のテレビ番組が放送されているのに、それをインターネットで見る必要はない。これに対し、スター報告書の場合、多くの人にとって、それはインターネットでしか参照することができなかった。

 だからと言ってインターネットでのビデオ提供が全く無駄というわけではない。テレビでの放送は、それをビデオに録画しない限りは、過去を振り返るドキュメンタリー番組ぐらいでしか目にすることはないだろう。これに対し、インターネットの場合、データがサーバーに蓄積されていて、何時でも見たい時に参照できる。むしろ今後、その歴史的価値が高まっていくと考えたほうがいい。

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('98/9/24)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp