最近「セキュリティ」についてよく耳にします。もちろんプロバイダーやシステム管理者がやるべきこともありますが、まずはその前に身近なところで、自分のセキュリティから見直してみましょう。この新連載では、セキュリティを守るために、知っておいたほうがいいこと、自分でできる対策などを解説します。(編集部)
現在、インターネット上には多くのショッピングサイトがある。実際に欲しい!と思う商品があっても、セキュリティ面などでのトラブルが心配で、躊躇している人も多いのではないだろうか。ではどんなショップが信頼できるのか?特に見知らぬショップの場合は、以下の方法で判断するとよいだろう。
商品と引換えに、手渡しで現金と交換する代金引換え払いであれば、初めて買うショップであっても、必ず商品が受け取れるので安心だ。ただし、本当に注文した商品が届くかには注意したい。
代金の支払いをスマッシュやアコシスなどといった代金決済システムで行なっているサイトは、技術的に決済面の安全性を確保している点と、ショップ自体の信頼性を決済システム運営者が確認している点で、安全といえるだろう。
WWWブラウザーのウインドウ隅にある「鍵」がくっついた状態を見かけたことがあるだろう。それがSSL(Secure
Sockets Layer)と呼ばれる暗号技術で、現在最も多く使われている。たとえ知名度がないショップでも、SSLが使われていれば、ベリサイン(
http://www.verisign.co.jp/ )のDIGITAL
ID Class 3が発行されている。これはベリサインが実在する会社を確認して発行しているため、架空の会社でないことが保証される。「鍵」の部分をクリックすると、住所など会社の詳細もWWWブラウザーから確認できる。ただし、ベリサインでは会社の信頼度までは確認していない。
知名度がなく且つ先に代金を送付する場合は、特に用心したほうがいい。インターネット上のショッピングサイトは誰でも作ることができるため、最悪の場合はお金だけ取られて、何もこないとという事態も考えられる。利用する時は、特に注意した方が良いだろう。
SSLのような暗号化方式を使わないで、WWWサイトからクレジットカード入力するショップは避けたほうが良い。悪意のショップという意味ではなくクレジットカード番号が誰かに読まれてしまう危険性があるからだ。どうしても利用したい場合はFAXなどでクレジット番号を送ろう。
安全なショッピングを楽しむには、代金引換えでなければ、ショップ自体を信用するか、ショップを保証している他の機関を信用するのがいいだろう。
なお、ショップを信用するための手がかりとして、ホームページの作りをよく見てみて見ることをおすすめする。ページに貼られた生産者の顔写真や、書かれている文章などは、信頼できそうなショップの手がかりの一つだ。また、電子メールでおすすめのものを聞いてみるなど、ショップ側とやりとりしてみるのも手だ。
万一、オンラインショッピングでトラブルが起こってしまった時は、国民生活センターで問い合わせに応じている。ただし、電話(03-3443-6211)か手紙のみでの受けつけだ。
【参照URL】
■スマッシュ http://www.so-net.or.jp/
■アコシス http://www.acom.co.jp/acosis/
■国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/
('98/2/19)
[Reported by 小林千寿]