先週は10日にマイクロソフトの月例パッチが公開になったほか、IE全バージョンに関するセキュリティアドバイザリや、「ワードパッド」に関するセキュリティアドバイザリが公開されています。パッチを確実に適用し、セキュリティアドバイザリを確認しておきましょう。
ゴールデンウィークや年末年始など、長期の休みになるとファイル共有ソフトの利用が増える傾向があります。先週ファイル共有ソフトの「現在利用者」が増加しているという調査結果が発表され、またWinnyで流通するファイルの約5%にマルウェアが検出されたとの調査結果もありました。危険をはらむファイル共有ソフトを利用するよりも、新しくなった「ニコニコ動画(ββ)」を楽しむ方が安全な年末年始が楽しめそうです。また、高校生は年齢制限が緩和されたmixiに参加するという選択肢もあります。
◆「ATOK 2009」2月6日発売、新たに英語入力支援機能を搭載
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/09/21803.html
12月9日、ジャストシステムは「ATOK 2009 for Windows」を2009年2月6日に発売すると発表した。新しい英語入力支援機能「ATOK 4E」により、途中まで入力した英単語の推測候補表示や次に来る単語の推測候補表示、スペルチェック機能などが利用可能になる。「ATOK定額制サービス」でも2009年2月以降に相当機能が利用可能になる。
◆「Google Chrome」が正式版に
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/12/21843.html
12月11日、米Googleは9月からベータ公開していた「Google Chrome」の正式版を発表した。ベータ利用者には自動更新で提供される。初期ベータに比べてJavaScriptの実行速度が1.4~1.5倍(測定方法による)になったとし、そのほかブックマークの管理機能を追加。今後はオートフィル機能やRSSサポート、拡張機能サポートを計画しているほか、Mac OS版、Linux版は今後提供となる。
◆「mixi」15歳から利用可能に、年齢制限の引き下げ実施
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/10/21822.html
12月10日、ミクシィは11月に発表していた「mixi」の年齢制限緩和を実施。15歳から利用可能になった。18歳未満のユーザーにはコミュニティの利用不可、日記公開範囲が標準で「友人まで公開」といった機能制限がある。
◆IEの脆弱性は全バージョンに影響、MSがアドバイザリを更新
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/12/21858.html
12月12日、マイクロソフトは、11日に公開したIEセキュリティアドバイザリの内容を更新した。当初はIE7に影響がある脆弱性としていたが、全バージョンで影響を受ける可能性があるため。12日時点でパッチはまだ公開されていない。
◆ニコニコ動画が12月12日で2周年、「ββ」公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/12/21856.html
12月12日、ニワンゴは「ニコニコ動画(ββ)」を公開した。ユーザーが生放送を行える「ユーザー生放送」や、ニコニコチャンネル参加企業による「チャンネル生放送」が追加になったほか、プレミアム会員限定機能として「マイリスト」の上限緩和、アップロード容量の上限拡大、ビットレート向上などが行われている。
● 「ATOK 2009」で英語入力もサポート。進化を続けるATOKとジャストシステム
日本語入力システム「ATOK」シリーズなどで知られるジャストシステムが、12月9日に「ATOK 2009 for Windows」や、「一太郎2009」「JUST Suite 2009」など、2009年版の新製品を発表しました。
ジャストシステムは日本のソフトウェアメーカーとして、1979年の創業以来高い存在感を保ち続けています。特に「ATOK」の変換精度は定評が高く、マスコミでの導入事例も多数あり、毎年のアップデートには注目が集まります。
「ATOK 2009」の新機能には、先述の英語入力支援「ATOK 4E」のほか、基本的な日本語変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」の強化による変換効率の向上や新語の追加、インターネット上のサービスと連携する「ATOKダイレクト」の強化があります。
「ATOKダイレクト」は「ATOK 2008」から搭載された機能で、「はてなキーワード」と連携する「ATOKダイレクト for はてな」、「goo 辞書」が利用できる「ATOKダイレクト for goo」、「Yahoo!ウェブ検索」が利用できる「ATOKダイレクト for Yahoo! JAPAN」など、各サービスと連携してATOKの機能を強化します。日本語入力システムのオンライン連携による機能拡張は、非常に画期的なことです。
ATOKには、このほかにもオンラインの特長を活かしたサービスがあり、2008年9月からは月額300円の定額制サービスを提供中です。パッケージ版のATOKがアップデートすれば自動的に相当機能が提供されるようになるということで、常に最新版を利用したいユーザーにとっては非常にお得なサービスとなっています。
また、同社のオンラインストレージ「インターネットディスク(IDisk)」と組み合わせて、複数のマシンのユーザー辞書を同期する「ATOK Sync」という機能も提供しています。「インターネットディスク」は月額315円(100MB)から利用できるサービスで、PCとの自動同期ができるほか、4月からは容量無制限のバックアップ機能の追加が提供されます。
このように、ネットと連携した先進的なサービスを次々と提供している同社ですが、少々残念なのはWindows以外のプラットフォームへの対応の弱さ。ATOK定額制や「インターネットディスク」の自動同期は、Windowsのみにしか対応していません。MacやLinux、モバイルデバイスなどでも利用できれば……と思う筆者は、ATOK 2008 for Macで本稿を入力しています。
2008/12/15 11:36
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小林祐一郎 プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス) |
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