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「ワードパッド」に脆弱性、修正パッチは未提供


 マイクロソフトは10日、Windowsに標準で含まれる「ワードパッド」について、特別に細工されたファイルを開くことで任意のコードが実行される可能性のある問題が確認されたとして、セキュリティアドバイザリ(960906)を公開した。

 影響を受けるOSは、Windows XP SP2/2000およびWindows Server 2003。マイクロソフトでは現在この問題について調査中で、修正パッチは現時点では提供されていないため、セキュリティアドバイザリでは回避策として該当機能を無効化するための手順を紹介している。また、Windows XPの場合にはSP3適用済みであればこの脆弱性の影響を受けないため、SP3の適用を推奨している。

【追記 13:50】
 この脆弱性は、ワードパッドのテキストコンバーターに存在するもので、ユーザーがワードパッドを使用して特別に細工されたWord 97形式のファイルを開いた場合に、任意のコードを実行させられる危険がある。

 マイクロソフトでは、この脆弱性を悪用した限定的な攻撃が確認されたことから、調査を開始するとともに、セキュリティアドバイザリを公開した。攻撃は確認されているものの、具体的な脆弱性情報は広く一般には公開されていないため、現時点での危険性は限定的だとしている。


関連情報

URL
  マイクロソフト セキュリティアドバイザリ(960906)
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/960906.mspx


( 三柳英樹 )
2008/12/10 11:21

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