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ソラコム、IoTプラットフォーム「SORACOM」と既存システムを専用線でつなぐサービスや認証機能など提供開始

 株式会社ソラコムは27日、同社が提供するIoT通信プラットフォーム「SORACOM」において、セキュリティや認証などの支援、クラウドサービスとの連携を強化する4つのサービス「SORACOM Canal」「SORACOM Direct」「SORACOM Endorse」「SORACOM Funnel」を提供開始した。

 SORACOMは、IoTに最適化された通信プラットフォームで、これまでにIoTのデータ通信量に最適化した従量課金タイプのSIMカード「SORACOM Air」と、セキュアなデータ転送を支援する「SORACOM Beam」を提供している。

 SORACOM Canalは、Amazon Web Services(AWS)にあるユーザーのプライベートクラウド(Amazon Virtual Private Cloud : Amazon VPC)とSORACOMを接続するサービス。ユーザーのシステムとAWS上のSORACOMを専用線で接続するSORACOM Directと組み合わせることで、SORACOM Airを利用するデバイスからユーザーのシステムまで、プライベートネットワークで接続できる。

 SORACOM Endorseは、3GやLTE回線のほか、Wi-Fi、有線接続など、さまざまな通信手段において、SIMを利用した認証を活用できる認証プロバイダー機能。IDとパスワードを使用することなく、高いセキュリティを実現する。また、SORACOM Canal、SORACOM Directとの連携で、企業内の既存認証サービスと連携したシングルサインオン機能の構築も可能。

 SORACOM Funnelは、SORACOMと各種クラウドとの接続機能を提供するもので、クラウドサービスに直接データの送信が可能。各種クラウドへの接続に必要な認証情報を、SORACOM上の認証情報ストアに暗号化して保存することで、セキュアなデータ転送が実現できる。提供開始時点では、「Amazon Kinesis」「Amazon Kinesis Firehose」「Microsoft Azure Event Hubs」に対応する。

(山川 晶之)