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Synology、2ベイNASのハイエンドモデル「DS216+」、暗号化データも上下100MB/秒以上で高速転送

 台湾Synologyは29日、2ベイNASのハイエンドモデル「Diskstation DS216+」を発表した。想定価格は5万8000円前後。

「Diskstation DS216+」

 1ベイあたり8TBまでのHDDをサポートし、最大16TBまで搭載可能。ドライブベイはネジを使わずHDDを装着でき、ホットスワップにも対応する。読み込み・書き込み速度は、ともに111MB/秒以上を実現(RAID 1構成時)。CPUにAES-NIハードウェア暗号化エンジンを搭載しており、暗号化データの場合は、読み取り113MB/秒、書き込み109MB/秒。

 ハードウェアアクセラレーションによる動画のコード変換に対応。4Kから1080pへのダウンコンバートや、メディアプレーヤーで再生できない動画を、テレビやスマートフォン、セットトップボックス、PCなどで再生できるよう変換する。H.246形式の動画で4Kの場合は1チャンネル、フルHDの場合は3チャンネルのコード変換をリアルタイムで実行できる。

 Windows AD、LDAP、トラストドメインをサポート。Windows ACLにも対応しており、DS216+のファイルやフォルダーへのアクセス権などを調整できる。また、ファイルシステム「Btrfs」に対応。特定時のスナップショットと復元、データの整合性のチェック、メタデータのミラーリング、共有フォルダーの割当コントロールなどにより、データ保護を強化する。

 CPUには、Intel CeleronプロセッサN3050(デュアルコア1.6GHz)を搭載し、システムメモリは1GB。インターフェイスは、USB 3.0ポート×1、USB 2.0ポート×2、eSATAポート×1を装備。ネットワークは、ギガビット対応の有線LANポート×1を備える。本体正面に配置されたLEDインジケーターは、4段階の明るさから設定可能。日時や時間に合わせて明るさを変化させることもできる。

「Diskstation DS216+」の裏面

 本体サイズは165×108×233.2mm(高さ×幅×奥行き)、重さは1.25kg。

(山川 晶之)