オンラインストレージで仮想ドライブが作れる「Gladinet Cloud Desktop」

●こんなところが便利！

　オンラインストレージを仮想ドライブとしてマウントできるので、Webブラウザを使わなくても、エクスプローラでフォルダ作成やファイルのコピーが可能になる。異なるストレージ間でもドラッグ＆ドロップでファイル操作ができる。

●複数のオンラインストレージをマウントして、フォルダ感覚で操作

　無料のオンラインストレージサービスに興味はあるが、Webブラウザから利用することに違和感を感じていたり、1回に転送できるファイルサイズの制限がネックだとお考えの方もいらっしゃるだろう。今回はそんな方に「Gladinet Cloud Desktop」をご紹介しよう。

「Gladinet Cloud Desktop」

　「Gladinet Cloud Desktop」は、複数のクラウドサービスをまとめて1つの仮想ドライブとして扱い、エクスプローラー（Windows Explorer）から操作できるようにする、タスクトレイ常駐型のツールだ。

　アプリケーションそのものは英語だが、インストール時にウィザードが起動するので、順番に選択、設定していけばほぼ問題なく設定できる。いったんドライブを割り当ててしまえば、あとはエクスプローラーで操作できる。

　サポートしているサービスは「Windows Live SkyDrive」や「Googleドキュメント」、「Picasaウェブアルバム」、「Amazon S3」「Google Storage」などのオンラインストレージ系のクラウドサービスがメイン。そのほか、FTPサーバーやWebDAVサーバーなどもサポートしており、現時点でサポートするサービスは17種類に上る。

　有料のProfessional版を購入すると、さらに6サービスが選択可能になるほか、写真や音楽などを自動的にクラウドサービス側にバックアップするTaskManager機能も利用可能となる。

　筆者の環境で、無料で25GB利用できるオンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」と、オンラインドキュメントサービス「Googleドキュメント」をマウントしたところ、全体として約30GBの仮想ドライブが作成された。

　それぞれのサービスはフォルダーとして分けられており、すでに作成していたフォルダーやファイルがアイコンとして表示されたうえ、写真などの画像ファイルだけを単体でドラッグ＆ドロップで保存することも可能になった。

　「Windows Live SkyDrive」ではアップロードできるのは1ファイル50MBまでという容量制限があるが、「Gladinet Cloud Desktop」を利用すると、50MB以上のファイルを格納したフォルダもドラッグ＆ドロップでコピーできた。

　また、「Googleドキュメント」は作成済みのファイルを選択すると、 Microsoft Office WordやExcelが起動し、そのまま編集もできた。とくに、Googleドキュメントなどのファイルをまとめてローカルにバックアップしたいというときに便利だ。また、異なるサービス間でも、簡単にファイルの移動ができるのはありがたい。

　新たにオンラインストレージをマウントしたいときや、マウントしたストレージを解除したいときは、「Gladinet Quick Launch Pad」から「Mount Cloud Stprage」や「Storage Manager」を起動しよう。なお、筆者の環境ではSkypeが起動していると80番ポートのエラーになったので、Skypeを利用している方は注意しよう。

「My Gladinet Drive」という名称で30GBの仮想ドライブが作成された	中にフォルダとして「Google Docs」と「Windows Live SkyDrive」が存在している

「Google Docs」フォルダの中を見ると、既存のフォルダとファイルが確認できる。ファイルのコピーや移動はエクスプローラでできる	「Windows Live SkyDrive」の中も、エクスプローラで簡単に操作できる

「Gladinet Quick Launch Pad」から「Storage Manager」を起動するとにマウントを解除できる	タスクトレイのアイコンから選択できる機能

「Mount Cloud Stprage」を選択すると、新しいストレージのマウントが可能になる（各サービスを利用するには会員登録などが必要となる）