Exif情報でファイル名が一括変更できる「Rexifer」
●こんなところが便利!
ファイルサイズや撮影日時、更新日時などを使ったファイル名変換に加え、Exif情報を元に、メーカー名、製品名、ISO感度、F値、シャッタースピードなどを使ったファイル名の一括変換が可能。また変換と同時に、指定したフォルダ、またはExif情報を元に自動生成したフォルダへ振り分けることもできる。
■Rexifer 著作権:ZONE氏 動作OS:Windows 7/Vista/XP/2000 http://zone.ktkr.net/ |
●カメラ情報でファイル名が作成できる
ファイル名を一括変換する際、タイムスタンプを利用する方は多いと思う。年日時分秒まで使用すれば、秒間コマの連写でもしない限りはほぼユニークなファイルとなるからだ。いつ撮影した写真かもひと目で分かって便利である。
しかし、複数のカメラで撮影したファイルが混在していると、変換後は何で撮影されたものかわかりにくくなることがある。そこで今回ご紹介するのは、ファイル名一括変換ソフト「Rexifer」である。
起動時の「Rexifer」。動作には.NET Framework 2.0以降が必要 |
「Rexifer」の機能はファイル名変換に限られるが、最大の特徴はExif情報からファイル情報やカメラに関する情報が使える点だ。
変換する前に、まず「オプション」の「フォーマット」を開き、「フォーマット定義」で[タグ挿入]ボタンを使って、任意の形式を指定する。このとき選択できる情報は日時(撮影日時、更新日時、処理日時)、ファイル情報(画像の幅、画像の高さ、ファイルサイズ、ファイル名)。
これに加えて、カメラ情報として、カメラのメーカー名、モデル名、撮影日時、画像の幅、高さ、ISO感度、F値、開放F値、レンズ焦点距離、露出時間(シャッタースピード)、露出補正値が選べるのだ。
選択肢は非常に多いが、タグは[タグ挿入]ボタンから選ぶだけなので、覚える必要はない。リネーム後に同じファイルが存在する場合は、枝番をつけて重複を避けられる。高速連写時には秒まで重複する可能性が高いのでありがたい機能だ。1枚目の開始番号や桁数も指定できる。
一度作成したフォーマットは名前を付けて保存でき、起動時のウィンドウからも簡単に切り替えられる。
●カメラ数台持ちのユーザに活用し甲斐のある「セパレータ」機能
面白いのが「セパレータ」と呼ばれる機能である。セパレータでは、ファイル作成時に連番前などにいれる“-”(ハイフン)をさすのではなく、セパレータの前にあるタグ情報がフォルダ(サブフォルダ)になるというもので、 “<¥>”というタグが使われる。複数のカメラで撮影されたファイルが混在していても、リネームの段階でモデル名別にフォルダ分けが可能になるという機能である。
例えば、以下のようなフォーマットは、リネーム時に「メーカー別」のフォルダに移動され、さらにファイルの先頭にカメラ名が付与され、連写写真には重複を避ける連番が付くことを意味する。細かい表示例については、ヘルプの「タグ・フォーマット」にていねいに記載されているので、一度目を通しておくとよいだろう。
上記のような指定をすれば、ケータイ、スマートフォン、コンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼と、いろんなカメラで写真撮影した写真が混在しても、分類しやすくなって便利だ。
なお、リネーム時にはサブフォルダーも含められ、変換後のファイルは「セパレータ」機能以外にも、「設定」の「ファイルの移動」で指定したフォルダーに移動させることもできる。またファイル名はダイレクトに変更されるので、どうしても心配な場合は一度部分的にコピーして、試してから全体に適用するといいだろう。
変換後のファイルの移動先などが指定できる、オプションの「設定」画面 | フォーマット定義画面 |
変換したいファイルのあるフォルダを選択 | [タグ挿入]ボタンからフォーマットを作成し、[追加]ボタンで保存する |
ファイル名の先頭にカメラ名が入るフォーマットを作成 | [リネーム開始]より、変換したところ、ファイルの先頭にカメラの名前が入った | 「連写」フォルダ内も連番付きで変換が完了していた |
メーカー名別のフォルダに自動振り分けするフォーマットを新たに作成 | 変換すると、オリジナルの「test」フォルダの下に、メーカー名のフォルダが作成された | フォルダには、変換済のファイルが振り分けられた |
関連情報
2010/8/4 06:00
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