イベントレポート
Japan IT Week 春 2014
スマホ向けフィッシング対策、3G対応GPSトラッカーなどを各社が展示
(2014/5/15 15:49)
「情報セキュリティEXPO」「スマートフォン&モバイルEXPO」などの専門展を併催する「Japan IT Week 2014 春」が14日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。開催期間は5月16日まで。
「第4回スマートフォン&モバイルEXPO 春」の会場では、株式会社システナのブースで、フィッシング対策ソリューション「Web Shelter」を展示している。許可されたURLのみにアクセス可能な制限付きブラウザーで、銀行などがオンラインバンキングの専用アプリとして配布することを想定した製品。標準ブラウザーの監視機能も備え、メールによりフィッシング詐欺サイトに誘導された場合にも警告を表示する。銀行からの引き合いも多く、既に東京スター銀行がWeb Shelterを導入しているという。
同じくシステナのブースでは、Firefox OSを搭載したオリジナルのタブレット端末も展示。HTML5 WebRTC機能を活用したデモを行っている。
フェンリル株式会社のブースでは、同社のスマートフォンアプリ開発や、UXリサーチ・デザインなど法人向けの事業・サービスをアピールしている。また、今後提供を予定している製品として、フィルタリング、データ保存禁止、モバイル管理(MDM・MAM)の機能を備えた法人向けモバイルブラウザー「Sleipnir Mobile S」の情報を展示している。
「第3回ワイヤレスM2M展」の会場では、株式会社ユビキタスのブースで、「Internet of Things(モノのインターネット)」を実現するプラットフォーム「dalchymia(ダルキュミア)」を展示している。
様々なデバイスを接続するためのインターフェイスや、データストア、データを利用するためのAPIなどを提供することで、センサーを活用した様々なサービスの構築が短期間に行える。会場では、iPhoneに搭載されている各種センサーが計測した10分の1秒単位の情報をリアルタイムで処理し、ビジュアル化して表示するデモを披露している。
株式会社GISupplyのブースでは、3G/GPSトラッカー「TR-313J」を展示している。GPSで取得した位置情報を、3G回線を使用して送信するトラッカーで、本体にSIMカードスロットを備えており、MVNOの格安SIMカードなどが利用可能。送信した位置情報は、フリーのウェブアプリでPCやタブレット、スマートフォンなどのブラウザーで表示でき、トラッキングシステムを安価に構築できる。