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「Yahoo!天気・災害」が川の様子を可視化、オープンデータも活用して地図やグラフで独自提供

 ヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)は1日、気象情報サイト「Yahoo!天気・災害」において、「河川水位情報」の提供を開始した。河川の状況を「注意」「警戒」「危険」「はん濫」といった危険度に応じて色分けして地図上に表示するほか、各地点の観測所の10分ごと・1時間ごとの水位変化のグラフや増減も確認できる。国が管理する全河川および18道府県が管理する河川を計1704河川カバーしている。

 Yahoo!天気・災害の「防災情報」の中から「河川水位」を選択し、河川名で検索することで状況が表示される。位置情報を利用して、現在地に近い河川の情報を検索することも可能だ。リアルタイムに雨雲の動きを確認できる「雨雲ズームレーダー」機能など、Yahoo!天気・災害で提供している他の情報とあわせて活用することで、ゲリラ豪雨などが発生した際に自主避難を早期に判断するために役立ててほしいとしている。

 Yahoo!天気・災害では従来より河川水位の情報を掲載していたが、気象庁が提供する指定河川洪水情報を文字で掲載するにとどまっていた。新たに提供を開始した河川水位情報では、Yahoo! JAPANがアジア航測株式会社と連携し、気象庁の情報と国土交通省や地方自治体のオープンデータを組み合わせることで、独自情報として地図上に分りやすく表示しているという。従来よりも詳細な地域ごとの情報や、経年で変化した地形などを踏まえた最新の情報を表示することが可能になったとしている。

 Yahoo! JAPANでは今後、他の都府県が管理する河川の情報についても、データが公開され次第、順次追加していく予定。また、「Yahoo!天気」アプリにおける河川水位情報の提供や、「Yahoo!防災速報」との連携も行うという。