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ワコム、スマートノートパッドの新製品「Bamboo Slate」「Bamboo Folio」発売

(左から)「Bamboo Folio」「Bamboo Slate large」「Bamboo Slate small」

 株式会社ワコムは、紙への筆記入力をデジタルデータ化するスマートノートパッド「Bamboo Slate」を10月下旬以降に発売する。市場想定価格(税別)は、A4サイズ対応の「Bamboo Slate large」が1万8000円、A5サイズ対応の「Bamboo Slate small」が1万5000円。本体カラーはミディアムグレーのみ。

「Bamboo Slate」は2種類のサイズを展開。本体の大きさはlarge版が254×330×7mm(幅×奥行×厚さ)、重さは472g。small版は186×249×7mm(幅×奥行き×厚さ)、重さは264g。
本体裏面

 Bamboo Slate上にセットした紙のノートに専用のスマートペンで文字やイラストを書くことで、筆圧などを読み取ってデジタルデータ化する仕組み。読み取りは電磁誘導方式で、1024段階の筆圧レベルに対応。充電式リチウムポリマー電池を採用しており、2.5時間の充電で8時間駆動する。使用可能な用紙の厚さは8mm(約80ページ)。商品にはあらかじめ80ページ分の紙のノートが付属する。

 本体に用紙約100枚分のデータ保存が可能なほか、iOS/Androidアプリ「Wacom Inkspace」に同期することができる。新たに、紙に書いたメモや描画をデバイスへリアルタイムに表示する「ライブモード」を搭載した。

新機能のライブモード。描画の遅延はほとんど感じられなかった

 エクスポート形式はJPEG/PDF/PNG/WILL。複数ページを1つのエクスポートファイルに結合することができる。Wacom Inkspace内に保存したデータは、アプリ上でも編集可能。無料のノートアプリ「Bamboo Paper」でもデータの閲覧・編集に対応する。

 このほか、A4サイズ対応で、ポケット付き保護カバーを備える「Bamboo Folio」もラインアップ。発売予定は10月下旬以降で、市場想定価格は2万3000円(税別)。本体カラーはダークグレーのみ。基本性能はBamboo Slateシリーズと変わらない。

「Bamboo Folio large」はブックカバーのように開くタイプ。本体のサイズはカバーを閉じた状態で268×338×19mm(幅×奥行×厚さ)、重さは約810g
ノートを外した状態

 また、クラウドサービス「Inkspace」を提供。アプリで保存したデータをスマートフォン/タブレット/PCのブラウザーから閲覧することもできる。無償版の「Inkspace Basic」、月額500円の「Inkspace Plus」がある。

 Inkspace Basicは5GBのストレージ、ファイルのアクセスと共有機能を装備。Inkspace Plusは、これらの機能に加え、合計50GBのストレージ、手書き文字をリッチテキストに変換する「Ink to Text」機能、コラボレーションツール「Ink Collaboration」機能、SVG形式に出力する「Ink to Vector」機能に対応する。なお、Bamboo FolioとBamboo SlateのユーザーはInkspace Plusを3カ月間無料で利用可能。4カ月目以降は毎月300円で利用することができる。

付属のペンはマット仕上げで、三角柱状のエルゴノミクスデザインを採用。ペン先はツイスト式で収納可能。本体の充電は不要だが、替え芯は同社のECストア「ワコムストア」でオプション品として販売。前機種「Bamboo Spark」の替え芯が利用できる
本体充電用のMicro USBコネクター。約2.5時間の充電で8時間駆動
本体のボタン1つで、電源のオン/オフ、ページ区切り、ペアリングに対応
電源をオンにすると緑色に点灯。書き込み中にボタンを押すと、データ上のページが切り替わり、青色に点灯する
クラウドサービス「Inkspace」で、データの保存・閲覧が可能
ファイル編集画面
「Ink to Text」機能は文字をリッチテキストに変換。文字検索にも対応する
新たにライブモード機能を追加。書いたメモや描画をリアルタイムでiOS/Androidアプリ「Wacom Inkspace」に反映する
「Inkspace Collaboration」は他のユーザーと共同で編集を行える機能。有料アカウントのWacom IDを持つユーザーであれば、メールで25人まで招待可能。ゲストは無料アカウントでも利用できる
コラボレーションツール「Inkspace Collaboration」の作業画面