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「縦書きWebデザインアワード」改め「たてよこWebアワード」開催、1~2月に作品サイト募集
2016年11月30日 13:03
CSS Writing Modes Level 3を利用したウェブサイトを表彰する「たてよこWebアワード」を、縦書きWeb普及委員会(次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会)が開催する。文字の表記方向(縦横)を指定するCSSプロパティ「writing-mode」による縦書きを使用したウェブサイトを広く募集。クロスブラウザーにおける完成度を基準に、有用性や新規性、デザイン性の観点から優れたサイトを表彰する。
応募対象者は主にウェブ開発者、デザイナー、クリエーターなどを想定しており、年齢や国籍、個人・法人は問わない。アワード向けに新規に制作したサイトだけでなく、既存のサイトや商用サイトでも応募可能だ。応募期間は2017年1月~2月末。作品をウェブ上に公開した上で、同アワードのウェブサイトのフォームから応募するかたちとなる。
縦書きWeb普及委員会ではこれまで、縦書きなどの日本語独特の表現をウェブブラウザーや電子書籍で実現するため、ウェブの国際標準化団体であるW3Cにおいて標準化活動を展開。各ブラウザーベンダーやW3Cによる縦書きのCSS実装・勧告も進み、現在は主要ウェブブラウザーにおいて縦書きの表現が可能になっているという。
「たてよこWebアワード」は、縦書きウェブのさらなる普及・促進を図るために開催するもの。昨年開催した「縦書きWebデザインアワード」の名称を変更し、応募要件をより柔軟にした。「個人作品から商用サイトまで、縦書きと横書きが効果的に使用され、これからのウェブスタンダードの指標となる優れた表現・技術・アイデアを法人・個人にかかわらず表彰する」としている。
応募要項を掲載している「たてよこWebアワード」のウェブサイトでは、アワードのコンセプトや「縦書きによる未来」について縦書き・横書き・斜め書きで語っているほか、CSS Writing Modesの仕様など、縦書きの実装/コーディングに関する技術資料やFAQもまとめられている。また、アワードの説明会も兼ねた有料の技術解説・ウェブ制作実践セミナーを1月17・18日に開催することも告知している。