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小説「1984」の世界はもう現実? 押井守ゲストの未来予測イベント「ホロス2050 未来会議」5月11日開催

 WIRED創刊編集長であるケヴィン・ケリー氏の著作「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」(NHK出版刊)の全12章に対応し、年12回の開催が予定されている「ホロス2050 未来会議」。その第1回「ホロス2050とは?/BECOMING~世界はもはや『1984』の世界に突入している!~」が、5月11日19時よりデジタルハリウッド大学駿河台キャンパス(東京都千代田区)で開催される。参加費は一般が前売り4000円、当日4500円。学生が前売り1000円、当日1500円。

 「ホロス」とは、ケヴィン・ケリー氏が著作の中で以下のように予言した「未来社会」のこと。

 私たちが生きているのは「この惑星の住人が互いにリンクし、初めてひとつのとても大きなものになった時代」の始まりである。やがて地球全体が、「全人類の集合的知能と全マシンの集合的行動が結び付いたもの=ホロス (Holos)」になる未来がやってくるであろう。

 「ホロス2050 未来会議」は、ジャーナリストで、ケヴィン・ケリー氏の著作の翻訳者でもある元朝日新聞の服部桂氏、株式会社クリエイシオン代表取締役で、日本で最初のMacintosh専門誌「MACワールド日本版」を創刊した高木利弘氏、デジタルハリウッド大学教授の橋本大也氏が発起人となり、ケヴィン・ケリー氏の協力、デジタルハリウッド大学の協賛により、全12回の未来会議で「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」で予測された2050年の未来社会について、参加者で予測しながら、よりよい未来社会を創造していこうという「未来・予測・創造・プロジェクト」。あわせて、予言されている未来技術を実験プロジェクトとして展開するという。

 第1回には、ゲストとして映画監督の押井守氏、雑誌「WIRED」日本版編集長の若林恵氏が参加。「<インターネット>の次に来るもの」第1章で述べられている「ディストピアは無法地帯というよりも息が詰まる官僚主義が支配している」という言葉を手掛かりに、講演+ワールドカフェ形式のワークショップで参加者とともに議論を進める。

 なお、第2回の「人工知能の現在/COGNIFYING(認知化していく)」は6月2日の開催予定。全12回の最終成果物として、SF映画「ホロス2050」の製作を目指すという。

 また、全12回の未来会議への参加とアーカイブ映像やレポートの閲覧が可能なほか、2017年11月に予定しているケヴィン・ケリー特別講演会に出席できる個人会員(会費5万円)、法人会員(会費10万円)もあわせて募集している。