「Gumblar」関連ウイルスが上位に、マカフィー6月度調査


 マカフィーは10日、6月のウイルス検知状況を発表した。ウイルスの検知企業数によるランキングでは、USBメモリなどの外部メディアにより感染するワーム「Generic!atr」が990社で最も多く、5月の1491社からは減少しているものの流行が続いている。

 検知企業数の2位は、「Gumblarウイルス」に関連した「Obfuscated Script.f.gen」の912社。また、Gumblar関連のウイルスでは「Exploit-ObscuredHtml」も8位(380社)にランクインしている。これらのスクリプトはAdobe Reader/AcrobatやFlash Playerの脆弱性を悪用してマルウェアをインストールしようとするもので、マカフィーではこうした複数の脆弱性を悪用する手口は以前からあったが、今回のケースをきっかけに今後もこのような手口が増える可能性があると警告している。

 また、「W32/Conficker.worm」が検知マシン数や検知ファイル数で上位にランクインしているものの、検知企業数としては少なく、対策を施していない一部の企業で大流行している様子がうかがえるとしている。


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(三柳 英樹)

2009/7/10 14:57