偽ウイルス対策ソフトを見分けるための団体「CCSS Forum」設立


「CCSS Forum」のWebサイト

 正当なウイルス対策ソフトのリストを作成することで、偽ウイルス対策ソフトの被害を未然に防ぐための業界団体「Common Computing Security Standards Forum(CCSS Forum)」が14日、設立された。

 近年、PCがウイルスに感染しているとしてすぐにスキャンする必要があるとのメッセージを表示し、偽ウイルス対策ソフトを売り付けたり、マルウェアに感染させる悪質な手法が横行している。

 このような偽ソフトはしばしば、見栄えのよいWebサイトやしっかりとしたユーザーインターフェイスのソフトを提供しているため、一見しただけでは偽ソフトと見分けることが難しい。

 こうした現状に対処するため、セキュリティソフトベンダーらが協力し、CCSS Forumを設立することになった。CCSS Forumでは、正当なウイルス対策ソフトのリストを作成することで、偽ソフトを見分けることができるようにしようとしている。

 現在CCSS Forumに参加しているのは、「Avast! Antivirus」のALWIL、「Comodo Internet Security」のComodo、「Kaspersky Anti-Virus」のKaspersky Labs、「ZoneAlarm」のCheckpointなど12社。

 Symantec、Trend Micro、McAfeeなどの大手ベンダーは参加していない。設立段階で参加を見送っており、今後の団体の行方を見守っている状況だ。なお、CCSS Forumでは、正当なウイルス対策ソフトを提供している未参加企業もリストに加えている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/7/15 13:23