組織内違法コピーの通報、BSAに上半期275件、過去最多ペース


BSAのサイトの情報提供窓口ページ

 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は21日、コンピュータソフトの組織内違法コピーについて情報提供を受け付けている窓口への通報が、2009年上半期に275件あったと発表した。過去最多だった前年同期の246件を上回ったという。

 情報提供窓口は1995年に開設。2008年の通報件数は544件で、2003年の178件から約3倍に増加した。2009年上半期も過去最多ペースを記録している理由について、BSAでは「コンプライアンス意識の浸透により職場の健全化を願う人が増えたため」とする一方、「景気低迷に伴う経費節減を理由に、違法コピーを容認する組織が増加している可能性も否定できない」としている。

 BSAでは情報提供窓口のほか、組織内違法コピーの実態や通報経験者の体験談などをまとめたサイト「違法告発.com」も1月に公開しており、違法コピー撲滅に向けた活動を進めている。


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(永沢 茂)

2009/7/23 16:09