ビジネスソフト違法コピーで石川県が4036万円の和解金、BSA発表


 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は16日、BSAメンバー企業と石川県との間で、ビジネスソフトウェアの著作権侵害に関して約4036万円で和解が成立したことを明らかにした。

 この問題は、BSAが組織内違法コピー撲滅のため開設している情報提供窓口への通報が端緒となり発覚したもの。2008年2月に権利者であるBSAメンバー企業が石川県に対し、県庁内で使用されているビジネスソフトウェアの不正利用の可能性を指摘していた。

 指摘後の調査では、PhotoshopやMicrosoft Office、AutoCADなどの違法コピーが見つかった。その後、権利者であるアドビシステムズやマイクロソフト、オートデスクの代理人が、石川県との間で問題解決に向けた協議を重ねており、7月13日に和解が成立した。

 今回の和解で石川県は、ソフトウェアの違法コピーを行わないことを約束したほか、職員に対する教育、規律の徹底など行うとしている。BSAでは、「石川県庁舎のほか、すべての県の機関でソフトウェア資産管理をすることが期待される」とコメントしている。


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(増田 覚)

2009/7/17 20:11