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ビジネスソフトの違法コピーで学校法人が約2億1,000万円の和解金、BSA発表


 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は25日、BSAメンバー企業と首都圏の学校法人との間で、ビジネスソフトの著作権侵害に関して約2億1,000万円で和解が成立したことを公表した。ビジネスソフトの著作権侵害における和解金額としては日本では過去最高額で、全世界でも2番目に高額だとしている。

 この問題は、BSAが違法コピー問題解決のために設置している情報提供窓口への通報が発端となって発覚したもので、権利者であるアドビシステムズ、アップル、オートデスク、ボーランド、シマンテックの5社が学校法人との間で協議していた。

 学校法人の著作権侵害発覚後に行なわれたソフトウェアライセンス調査の過程では、5社のビジネスソフト10,364本の違法コピーが発見されるなど、著作権侵害の規模はBSAが活動する世界80以上の国や地域では過去2番目に大きく、日本を含むアジア地域では過去最大のものだったとしている。

 BSA日本副事務局長の松尾早苗氏は、「違法コピー率が世界で3番目に低く、かつ知的財産立国を目指している日本の教育機関において、これほど大規模な著作権侵害が行なわれていたことに驚いている」とコメント。近年のビジネスソフトの著作権侵害事案では和解総額が1億円を超える大規模なケースも散見されるなど、違法コピーの放置は企業や組織にとっての大きな潜在的リスクになると警告している。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.bsa.or.jp/press/release/2008/0325.html

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( 三柳英樹 )
2008/03/26 14:44

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