「.日本」のレジストリ選定へ、業界団体らによる協議会が発足
「日本インターネットドメイン名協議会」設立総会 |
協議会の会長に選任された、テレコムサービス協会の中尾哲雄氏 |
「日本インターネットドメイン名協議会」の設立総会が25日、東京都内で開催され、正式に発足した。インターネット・通信業界団体など16社・団体が会員として参加する。2010年前半に導入見込みの日本語ccTLD「.日本」を運用・管理するレジストリ事業者の選定事業などを進める。
協議会では、「.日本」のレジストリの公募・選定のほか、「.tokyo」「.大阪」といった地名TLDの導入支援事業、ドメイン関連市場の健全な発展のためのセミナーやシンポジウムなどの啓発事業、ICANNなどの情報収集や国内の意見調整などの国際的協調活動などを事業内容として挙げている。
設立趣意書では、「私たちは、民間中心の体制のもとで、公正性、中立性、透明性を確保しつつ、日本におけるドメイン名の活用を推進することにより、インターネットが持つ多様性、自由な利用を促進するオープンで使いやすい特性をさらに発展させ、広く社会に貢献することを目指します」と述べている。
「.日本」のレジストリの選定にあたっては、学識経験者や実務専門家らによる「選定委員会」を設置する。さらに、レジストリが選定され、事業を開始した後には、そのレジストリの業務状況が適正かどうか監督し、結果を総務省に報告するとともに、必要に応じて業務の是正も促す「監督委員会」を設置する。なお、総務省は、協議会のオブザーバーにもなっている。
発起人として設立準備を進めてきた一般社団法人ECネットワーク、財団法人インターネット協会、社団法人テレコムサービス協会、社団法人日本インターネットプロバイダー協会、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、財団法人ハイパーネットワーク社会研究所の6団体に加え、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)、財団法人全国地域情報化推進協会、財団法人地方自治情報センター、社団法人電気通信事業者協会(TCA)、社団法人日本ケーブルテレビ連盟、日本弁護士連合会、NPO日本ネットワークセキュリティ協会、一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラムの8団体が正会員として参加。また、社団法人全国消費生活相談員協会と株式会社ミロク情報サービスが賛助会員として参加する。
協議会の会長には、テレコムサービス協会の中尾哲雄氏が選任された。
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(永沢 茂)
2009/9/25 15:58
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