ブラウザ内で動くOS「GlideOS」がGoogle Chromeにも対応


GlideOSのサイト

 米Transmediaは7日、Webブラウザーの中で動作するOS「GlideOS」がGoogle Chromeに対応したと発表した。GlideOSは、すでにInternet ExplorerとFirefoxには対応していた。

 Transmediaはまた、別のOSなしにブート可能なネットブック用GlideOSを、2010年前半に発表する計画だ。

 GlideOSはブラウザーの中で動作し、いわゆる“クラウド”の中にデータやデスクトップ環境を保存する。一方、独自のファイルシステムを持ち、ローカルのみで動作させることもできる。

 ブラウザーで動作する利点を生かし、WindowsやMac OS、Linuxだけでなく、iPhoneやAndroid、Windows Mobile、Symbian、BlackBerry、Palm Preなど、さまざまなモバイル環境でも、デスクトップと同じ環境を利用できるメリットがある。

 GlideOSはまた、メディアをトランスコードする機能を持つため、iPhoneでWindows Mediaファイルを再生したり、Windows MobileでQuickTime動画を再生するなど、デバイスやプラットフォームに関係なく、さまざまな機能やコンテンツを利用できる。

 2010年前半にリリース予定のネットブック用GlideOSでは、ファイル管理システムやGlideアプリケーションスイートのネイティブバージョンなども提供する計画だ。

 GlideOSは、無料のユーザー登録で20GBのストレージを利用できるほか、月額4.95ドルからの有料サービスも用意している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/8 14:53