YouTubeが新UIの実験開始、動画を見ながら検索も可能に



YouTubeの新UIにオプトインした後の画面

 米YouTubeは21日、動画視聴体験を改善するために、新しいユーザーインターフェイスの実験を開始したと発表した。

 この新画面を利用するには、同社公式ブログに掲載されているリンクをクリックすることでオプトインしなければならない。オプトインすると動画が表示されるなど、画面を眺めて初めてオプトインしたことが分かる手続きだが、近々オプトインの手続きを分かりやすくするとしている。なお、新画面のほとんどのユーザーインターフェイスは英語で提供されている。画面右上に表示される「Return to the old YouTube」リンクをクリックし、旧画面に戻ることが可能だ。

 新画面では、画面のデザインが動画を中心に配置され、現在の画面よりシンプルになっている。特に、動画を選ぶ際のユーザーインターフェイスが大きく改良されている。

 例えば、検索、プレイリスト、おすすめなどに表示された動画を選択した場合、動画が再生されている最中にも、画面右上に検索、プレイリスト、おすすめの続きが小さな窓に表示され、スクロールして見ることができる。また、関連する動画はその下に一覧表示される。

 また、動画に関する説明は、動画のすぐ下にまとめられ、矢印アイコンによって詳細表示できるようになった。再生回数に関連する統計やグラフなどが詳細に見られるようになっているが、通常は折り畳まれているため、動画視聴に影響しないデザインとなっている。

 これと併せて、動画共有、レーティングなどのメニューが1カ所にまとめられ、よりシンプルなバーになった。必要な場合には、拡大して各項目を選択できる。

 動画のレーティングは、5段階から2段階に減らされた。これは以前のYouTubeの分析によって、評価システムがうまく機能していないことが明らかになっていたためだ。「Like」(好き)と「Thumbs Down」(嫌い)に分かれており、好きな動画は自動的に「お気に入り」に入るようになった。

 動画プレーヤーには、動画画面サイズを変更できる新しい矢印アイコンが追加されている。このアイコンをクリックすると画面を拡大でき、自動的に最適品質で表示する。画面表示画質はSD、HD、1080pなどから選択することも可能だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/22 11:56