ドイツでは2010年、2000万台を超えるモバイルネット機器販売


 独IT業界団体のBITKOMが調査会社Arisとともに実施した調査によると、ドイツでは2010年に2000万台を超えるモバイルネット機器が販売される見込みだという。その結果、インターネットユーザーの4人に1人がモバイルでネット接続することになると予想している。

 内訳は、ノート型パソコンが970万台、スマートフォンが820万台、電子書籍リーダーやゲーム機が200万台強となっている。ネットブックも含めたノート型パソコンでネット接続するユーザーは5人に1人なのに対し、携帯型端末は10人に1人。モバイル化の主役は依然としてノート型パソコンだ。しかし、携帯型端末もスマートフォンが伸びており、現在ではこれらのモバイル機器がネット普及の原動力となっている。

 男女別では、男性がモバイルの主流。男性の4人に1人はノート型パソコンを持参して旅行するのに対して、女性では15%にとどまっている。他方で、携帯型端末では情勢は逆転する。スマートフォンなどの携帯型端末の普及率は女性が11%で男性の9%を上回っている。年齢別では、30歳未満では携帯型端末でのネット接続が6人に1人に普及しているのに対して、65歳以上ではほとんど普及していないという状況だ。

 調査では、やはり普及の原動力としてはネットブックやスマートフォンに代表される軽量型端末と、ブロードバンド環境の整備を挙げている。モバイル向けデータ通信サービス市場も伸びており、2009年は8%増の56億ユーロに拡大し、すでにSMSやMMSなどのショートメッセージサービス市場を凌駕しているという。


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(Gana Hiyoshi)

2010/4/12 13:55