「Norton 2011」シリーズのベータ版、米Symantecが公開


 米Symantecは19日、「Norton AntiVirus 2011」ベータ版と「Norton Internet Security 2011」ベータ版を公開した。現在、無料でダウンロードしてテストできる。Windows 7/Vista/XP(SP2以上)に対応する。


「Norton AntiVirus 2011」ベータ版のメイン画面「Norton Internet Security 2011」ベータ版のメイン画面

 「Norton 2011」シリーズでは、これまでのバージョンよりも、インストール時間、スキャン時間、メモリー使用量のパフォーマンスベンチマークが向上するとしている。

 また、レピュテーション機能に基づいてファイル安全性を評価する「Download Insight」がバージョン2.0になる。同バージョンではこれまでと異なり、ブラウザー、メール、インスタントメッセージなどからダウンロードされた全ファイルが検査対象となる。ファイルは、5300万人を超えるNorton Community Watch会員の情報によって、信頼できるかどうかが評価される。

 また、セキュリティと直接関係はしないが、システムパフォーマンスを計測するツール「System Insight」もバージョン2.0となる。特定のアプリケーションがシステムリソースに大きな影響を与えるときに警告を表示するようになった。


「System Insight」画面パフォーマンス警告画面

 さらに、パスワードを保存する「Norton Identity Safe」のデザインが新しくなったほか、「Norton Internet Security 2011」ベータ版ではツールバーが「Norton Safe Web」と密接に動作するようになった。これにより、マルウェアやフィッシングなどを含む危険なサイトがGoogle、Yahoo!、Bingの検索結果に表示された場合、ブラウザー画面だけでなく、ツールバーのインターフェイスにも警告が表示されるようになる。

 なお、今回のベータ版による脆弱性保護とフィッシング保護機能は、Internet Explorer 6.0以上(32ビット版)とFirefox 3.0以上に限定されて提供される。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/4/20 12:07