YouTubeでもライブ動画配信、グーグル徳生氏「ニーズがあれば」
グーグルの徳生裕人氏(シニアプロダクトマネージャー) |
グーグルは23日、動画共有サイト「YouTube」の設立5周年を記念して記者会見を開催した。同社シニアプロダクトマネージャーの徳生裕人氏がYouTubeの現状を語り、今後は「USTREAM」などに代表されるライブ動画配信の提供を視野に入れていることを明かした。
YouTubeのライブ動画配信への取り組みとしては、2009年10月にロックバンド「U2」のコンサートを無料配信するなど「実験している状況」(徳生氏)というが、長期的には提供を検討していると語った。
「USTREAMに対抗するサービスを提供するのか」という記者団の質問に対しては、「対抗というよりも、ユーザーにどのようなバリューが提供できるかということ。ニーズがあればそういうことをやっていきたい」と話した。
また、米国のYouTubeでは映画配給会社と契約し、映画コンテンツを有料配信しているが、同様の取り組みを日本で展開することについては、「権利者と話し合いをするとともに、有料課金サービスへのニーズがあれば応えたい」と前向きな姿勢を見せた。
収益面については「(米Googleの)CFOが『楽観している』と公式の場で言っている」と説明。高画質の動画配信によるコストに関しては「収益の議論をせずにスタートしたが、フルHD動画は全体のごく一部」として、収益を圧迫することはないと話した。
YouTubeは2005年2月に米国で設立。同年10月に米Googleが16億5000万ドルで買収した。現在の動画再生回数は毎日10億回以上、アップロードされる動画は毎分24時間以上としており、どちらも成長を続けているという。
会見ではこのほか、2007年から2009年までに国内で投稿された動画の中から、話題を集めたという動画として、「YouTube Video Awards Japan 2009」を受賞した「日々の音色」、犬が英語で日本料理のレシピを紹介する「How to Make Bento」、すべてのシーンの写真をコマ撮りした「写真ストップモーション」という独自の手法を用いたアニメーション「オオカミとブタ」などが紹介された。
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(増田 覚)
2010/4/23 16:46
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