G Data Software、ショートカット脆弱性対策ツールを無料提供


危険なファイルは警報アイコンで表示する

 G Data Software株式会社は28日、Windowsのショートカットファイルに関する脆弱性を悪用するウイルスを発見するツール「G Data LNK Checker」を公開した。同社サイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows XP以降(32bit/64bitとも)。

 Windowsのショートカットファイル(.lnkファイル)には、アイコンを表示しただけで任意のプログラムを実行させられる危険のある脆弱性が存在し、既にこの脆弱性を悪用するウイルスの存在も確認されている。マイクロソフトは現在この脆弱性への対応を進めているが、現時点で修正プログラムは提供されていない。

 G Data Softwareでは、この脆弱性を悪用するウイルスを発見するためのツール「G Data LNK Chekcer」を開発し、無償で提供を開始した。G Data LNK Checkerは、既存のウイルス対策ソフトとは独立して作動し、ショートカットアイコンの表示をモニターし、アイコン表示によるコードの自動実行を防ぐ。ソフトをインストールして再起動すると、安全なショートカットファイルは通常通り表示するが、悪意のあるメカニズムを検出したショートカットは赤い警報アイコンを表示する。


関連情報

(三柳 英樹)

2010/7/28 12:20