ソースネクスト、「ウイルスセキュリティZERO」を1980円に値下げ


「ウイルスセキュリティZERO 1,980円」のパッケージ

 ソースネクスト株式会社は4日、セキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」の価格を1980円に変更し、製品名も「ウイルスセキュリティZERO 1,980円」として発売した。対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびWindows Server 2008。

 「ウイルスセキュリティZERO」は、Windowsの公式サポート期間中は更新料無料で、定義ファイルや新機能を無料でアップデートできるセキュリティ対策ソフト。従来は1台用を3990円、3台用を4980円で販売していたが、新パッケージでは1台用を1980円に値下げし、収録メディアもCD-ROMからUSBメモリーに変更した。

ソースネクストの松田憲幸社長

 ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏は、「ソースネクストがこれまでに展開してきた、イチキュッパ(1980円)戦略、更新料0円の『ZERO』モデル、ソフトをUSBメモリーに収録した『Uメモ』シリーズという、3つの特徴を合わせ持つ製品」だと説明した。

 20代~60代の男女1000人を対象としたアンケート調査の結果を紹介し、ウイルス対策ソフトを導入しない理由の1位は「費用が高い」(33.8%)であることや、ウイルス対策ソフトに関する費用は49.0%が「高い」と感じていること、ソフトの導入費用や更新料は「2000円以下」が適正だとする回答が初期費用では57.3%、更新料では85.4%に達したことを挙げ、適正価格として1980円で提供することに至ったとした。

 また、性能面では、ソースネクスト、シマンテック、トレンドマイクロ、カスペルスキーの4製品による比較を示し、「AV-TEST」の検知率では2位、CPU使用量の軽さやOS起動時間の速さでは1位だとして、低価格でも性能は優れているとアピールした。

 松田氏は、1980円と低価格化したことで、家電量販店や書店だけでなくコンビニなどにも販路を拡大し、全国3万店舗以上で販売し、発売本数シェア1位を目指すと説明。以前のセキュリティ市場では更新料マーケットの方が大きかったが、ウイルスセキュリティZEROの発売により店頭マーケットが拡大しており、1980円に値下げすることでさらに店頭マーケットを拡大していきたいと語った。

AV-TESTの調査による4社の検知率メモリ使用量の比較

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(三柳 英樹)

2010/8/4 16:56