日本でのサイバー攻撃発生率は403人に1人、AVGの7月最終週調査


 AVG Technologiesは、2010年7月最終週における世界のネットサーフィン危険度の調査結果を発表した。同期間における日本でのサイバー攻撃発生率は403人に1人の割合で、世界で最も安全な国のうちの1つだったという。

 調査は、AVGのセキュリティソフトが検出したサイバー攻撃を集計したもの。同社ソフトをインストールしている世界144カ国・1億台以上のPCからデータを収集した。危険度が高かった国の上位は、トルコ(10人に1人)、ロシア(15人に1人)、アルメニア(24人に1人)など。米国(48人に1人)も9位に入っている。

 一方、危険度が低かったのは、シエラレオネ(696人に1人)、ニジェール(442人に1人)、日本(403人に1人)など。なお、世界平均は73人に1人だった。AVGでは、危険度を色分け表示した「サイバー攻撃頻度ワールドマップ」も公開している。


2010年7月最終週における「サイバー攻撃頻度ワールドマップ」

 シエラレオネやニジェールは危険度が最低レベルにあるが、アフリカ諸国におけるブロードバンド普及率やインターネット利用率はまだ低水準であることをふまえると、普及率が高いにもかかわらずサイバー攻撃発生率が低い日本は「ネットサーフィンの安全度が最も高い国と言って差し支えないと考えられる」としている。

 ただし、安全とされた国でもウイルスが発生しているとして、日本も100%安全ではないことに注意を促している


関連情報


(永沢 茂)

2010/8/26 14:29