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日本人女性も被害に、海外発「振り込め詐欺」的な出会い系スパム


 メッセージラボジャパン株式会社は27日、国内外におけるスパムの動向をとりまとめた。調査によれば、全世界で送信されているスパムのうち、約4%(1日約10億通)が「出会い系」だった。また、日本と海外の出会い系スパムの手口には違いがあるが、日本人も海外から送付される出会い系スパムの被害に遭っていることがわかった。

 メッセージラボジャパンによれば、日本の出会い系スパムで多く見られるのは、出会い系サイトに誘導したり、被害者自らが登録した出会い系サイト自体が詐欺行為を働いているもので、サイト上で別の登録者とコンタクトを取るために必要とされるポイント(料金)を支払わせるものだという。

 これに対して、海外の出会い系詐欺は、メールや出会い系サイトで被害者に接触後、メールのやり取りにより「交際をしている」という錯覚を起こさせ、金銭を騙し取る手口が特徴。7月には英国日本大使館およびマレーシア日本大使館より、出会い系サイトを通じた国際詐欺被害が報告されている。

 被害に遭った複数の日本人女性の報告によれば、詐欺の犯人は出会い系サイトで知り合った自称「マレーシアに住むイギリス人」男性。手口としては、「病気の家族の治療費」や「2人のための家を購入する頭金」などでお金が必要と偽り、マレーシアの銀行口座に送金するように指示する、といった共通点が見られた。

 この詐欺事件には「チームで詐欺行為を働く」特徴もあったという。ある女性は、イギリス人の“彼氏・婚約者”から「警察に身柄を拘束された」として、保釈金や無実を証明するための裁判費用を送金してほしいと言われ、マレーシアの警察や担当弁護士を名乗る別の人物からも電話連絡を受けたことで、その状況を信じ込んでしまったという。

 メッセージラボジャパンでは、このような詐欺の手口は、日本では「振り込め詐欺」として広く知られていると指摘。このほか、「あなたに会いたいから、飛行機代を出して欲しい」「家族が病気で、治療費が必要だ」「あなた宛の送り物が税関で止められ、関税を払わないと没収される」と偽り、金銭をだまし取る手口もあるとして注意を促している。


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(増田 覚)

2010/8/30 18:38