「リネージュ2」フィッシングサイトを開設、ボット配布の2人を逮捕


 神奈川県警川崎署は24日、オンラインRPG「リネージュ2」の著作物を無断で使用してフィッシングサイトを開設し、「ボット」と呼ばれる不正なプログラムツールを配布していた2人を不正アクセス禁止法の疑いで逮捕した。リネージュ2を運営するエヌ・シー・ジャパン株式会社が明らかにした。

 不正なプログラムツールをダウンロードしたユーザーはウイルスに感染し、ゲームで使用しているアカウントとパスワードが外部に送信されていた。容疑者2人はこのアカウントとパスワードを利用して他のプレイヤーのアカウントを乗っ取り、奪ったゲーム内のアイテムや通貨をリアル・マネー・トレード(RMT)で売却していた。

 容疑者2人は虚偽の個人情報を登録をしていたが、エヌ・シー・ジャパンが調査した情報と、警察当局の捜査によって身元を割り出すことに成功。同社は、容疑者2人と取り引きがあったアカウント、またフィッシングサイトからダウンロードしたボットを使用したアカウントも調査を続けており、今後も当局の要請に応じて捜査に協力するという。


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(増田 覚)

2010/11/25 06:00