ジャストシステム、法人専用オフィス互換ソフトの新製品を開発、今夏発売


 株式会社ジャストシステムは12日、Microsoft Officeと互換性のあるオフィス統合ソフトの新製品を、法人向けのライセンス製品として今年夏に発売すると発表した。民間企業向けの「JUST Office」、官公庁・自治体向けの「JUST Government」、警察機関向けの「JUST Police」をラインナップし、それぞれの業務により適した機能を搭載するという。

 含まれるソフトは、新規開発の表計算ソフト「JUST Calc」はじめ、プレゼンテーションソフト「JUST Slide」、ワープロソフト「JUST Note」、日本語ワープロソフト「一太郎Pro」など。

 Microsoft Officeとの高い互換性が特徴だとしており、読み込み・保存の標準形式として、JUST Calcでは「.xls」を、JUST Slideでは「.ppt」を、JUST Noteでは「.doc」をそれぞれ採用している。また、一太郎Proは互換性を強化した法人専用の「一太郎」で、作成した文書は「.doc」形式で自動的に保存できるとともに、Microsoft Word互換のユーザーインターフェイスモードも搭載する。

 これにより、Microsoft Office 2003の操作に関する知識があれば、新たな操作を習得することなくすぐに使いこなせるという。教育コストやサポートコストを抑制しながら、Microsoft Officeから安心して移行できるとしている。

 このほか、用語の統一や誤用防止が可能な法人向け日本語入力システム「ATOK CE for Windows」の後継製品となる「ATOK Pro for Windows」、管理者向けツールとしてライセンス管理ツール「JUST AppDesk」やインク/トナーの消費を抑制できるエコ印刷ツール「JUST InkCutter」、アップデート管理ツール「JUSTオンラインアップデート for J-License」がある。

 具体的な製品概要は、春ごろに発表する予定。現在、同社ウェブサイトにて最新情報の送付希望者の登録を受け付けており、今後、体験版の提供開始などの情報を提供していくという。

 なお、ジャストシステムのオフィス統合ソフトは2010年バージョンまでは「JUST Suite」という名称で同一構成の製品が個人向けパッケージ・法人向けライセンスともに提供されていたが、2010年12月に発売された「JUST Suite 2011」では法人向けのライセンス専用製品となった。一方、個人向けでは同名称での統合ソフトはなくなるが、2月10日発売予定の日本語ワープロソフトの新製品「一太郎2011 創」の最上位版(スーパープレミアム)が、表計算ソフトやプレゼンテーションソフトなどを含むオフィス統合ソフトの位置付けになる。


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(永沢 茂)

2011/1/12 16:13