SBIベリトランス、1日あたり100円で購入可能なSSLサーバー証明書「ワンコインSSL」


 SBIベリトランス株式会社と日本ベリサイン株式会社、同社の子会社である日本ジオトラスト株式会社(以下、ジオトラスト)の3社は28日、1日単位での購入・利用が可能なSSLサーバー証明書「ワンコインSSL」を、SBIベリトランスが3月1日より販売開始すると発表した。1日あたり100円で、最大365日まで提供する。対応する決済手段は、クレジットカードのみ。3社によれば、1日単位での購入が可能なSSLサーバー証明書は、日本で初めてという。

 ワンコインSSLは、ジオトラストが発行するSSLサーバー証明書「ジオトラスト クイックSSLプレミアム」を、従来の年次単位ではなく、最短1日より利用可能とするもの。同証明書は、個人情報や決済情報の入力が必要なサイトを中心に、広く採用されてきた実績を持ち、認証が自動で行われるため、最短2分間での発行・利用開始が可能な手軽さが特徴という。また、同一のFQDN(コモンネーム)であれば、1ライセンスを購入することで、複数台(上限無制限)のウェブサーバーに複製利用できる。

 対象ユーザーは、Amazon Web Servicesのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」、およびSBIベリトランスの提供する電子決済サービスの利用ユーザー。短期間の利用を前提としたキャンペーンサイトや、サーバーリソースを柔軟に利用できるクラウド環境のサイトなど、従来のSSLサーバー証明書ではカバーしきれないニーズが増加しており、こうしたニーズに対応するために提供される。

 なお、ワンコインSSLは、クックパッド株式会社が運営する料理サイト「クックパッド」への採用がすでに決まっている。同社では、短期間での利用となるキャンペーンサイトやイベントサイト、テスト用サイトなどで用いるための、経済性に優れたSSLサーバー証明書を探しており、そのニーズにワンコインSSLが合致したとのこと。同社ではすでにAmazon EC2を利用しており、サーバーリソース投資の適正化が行われていたが、ワンコインSSLの利用により、さらに適切なセキュリティ投資が可能になったとしている。


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(石井 一志)

2011/2/28 18:47