被災地でいま必要な物資は? リアルタイムでツイートを集計・グラフ化
株式会社野村総合研究所(NRI)は、「被災地の声 分析レポート」のウェブサービスを公開した。岩手・宮城・福島の3県から発信される支援要請に関するツイートをほぼリアルタイムに取得し、必要とされている物資の種類別の傾向をグラフ化する。WindowsのInternet Explorer 6.0以上にのみ対応しており、閲覧にはActiveXのインストールが必要。
NRIのテキストマイニングソリューション「TRUE TELLER」を活用し、支援要請の内容から「とにかく物資」「飲むもの」「食べるもの」「ガソリン」「医薬品」「衣類」など12カテゴリーに分類。県別・市町村別に、当日・前日・前々日のツイート数を集計してグラフで表示する。
グラフをクリックすると、該当するツイートの一覧が表示され、ツイート本文やTwitterアカウント、日時などを参照できる。時系列での折れ線グラフもあるため、カテゴリーごとのニーズの増減傾向もわかる。
県別要請内容件数のグラフ |
市町村別の要請件数推移のグラフ |
NRIが3月15日に立ち上げた「震災復興支援プロジェクト」の一環。ウェブサービスによる情報提供のほか、すでに4月1日からは県ごとのPDF版のレポートとしてもとりまとめており、月・水・金曜に公開している。
NRIによると、「善意の支援物資を、どこにどのタイミングで送るべきかの情報は錯綜しがちであり、受け入れ自治体も未だ混乱している状況」。そこで、支援物資を発送したり、振り分ける際に、いま、どこでどういった物資が求められているかをピンポイントで把握するための情報を「被災地の声 分析レポート」で提供することにした。
PDF版のレポート |
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(永沢 茂)
2011/4/14 18:29
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