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ソニー、PSNサービスを欧米で一部再開。日本は「近日中」

パスワード変更を可能にするシステムアップデートを全世界で今日から提供


 ソニー株式会社および株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは(SCE)は15日、不正アクセス攻撃を受けてユーザーの個人情報が漏えいしたことで4月20日からサービスを停止中の「PlayStation Network」と「Qriocity」について、米国と欧州地域でサービスを再開すると発表した。

 15日(米国太平洋夏時間5月14日)より米国と欧州地域から段階的に再開する。日本とその他アジア地域でのサービス再開予定については、近日中に発表するとして現段階では明らかにしていない。「全面再開は、今月中を目指します」としている。

再開にあたってのセキュリティ対策

 サービスを運営するSony Network Entertainment International(SNEI)は、情報セキュリティ専門会社とともに、顧客の個人情報保護をより強固にする安全管理措置を導入したとしている。

 内容としては、より安全性の高い施設への移設を完了したことがすでに発表されているが、そのほかにシステムへの侵入および脆弱性をモニタリングするソフトウェアの追加、暗号化方式の強化、ファイアウォールの増設、不正アクセス検知システムの導入などの安全管理措置を講じたという。

 体制面においては、ソニーグローバルソリューションズ株式会社の代表取締役社長である堺 文亮(さかい ふみあき)氏をSNEIのチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)に任命。堺氏は、SNEIのネットワークインフラ全般にわたる情報セキュリティの一層の強化に努めるとともに、後任のCISOの選定に当たる。堺氏は、SNEIのCISOとしての業務進捗状況について、SNEIのプレジデントのティム・シャーフ氏だけでなく、ソニー株式会社のチーフ・インフォメーション・オフィサー(CIO)である長谷島 眞時(はせじま しんじ)氏に報告を行う。

 

欧米におけるサービスの段階的再開

 米国および欧州地域では、以下のサービスが再開される。なお、再開したサービスを利用するにあたって、プレイステーション3(PS3)のシステムソフトウェアをver.3.61にアップデートを行い、パスワードを変更する必要がある。

 パスワード変更を可能とするシステムソフトウェアver.3.61へのアップデートは、日本およびアジア地域など今回サービスが再開されない地域を含め、全世界で開始された。ただし、PlayStation Networkがサービスが再開するまで、パスワードの変更は行えないので注意が必要だ。

 サービスが再開される米国および欧州地域で利用可能となるサービスは以下の通り。

・PlayStation NetworkおよびQriocityサービスのサインインおよびパスワード変更

・PS3およびPSPでのオンライン対戦

・PlayStation Networkのビデオ配信サービスでダウンロード済みのレンタル映像コンテンツのPS3、PSP、Media Goでの再生(有効期限内に限る)

・音楽配信サービス 「Music Unlimited powered by Qriocity (“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」のPS3およびPCでの再生(現行会員限定)

・Netflix,Hulu,VuduおよびMLB.tvなど、サービス事業者が提供するサービスへのアクセス
  -フレンドリスト、チャット機能、トロフィーなどの「フレンド」カテゴリー内の機能

・PlayStation Home

 このほか、PlayStation NetworkあるいはQriocityに登録している全ユーザーに対して、コンテンツやサービスの無料提供を予定。無料提供される内容詳細については、近日中に各地域にて案内するとしている。

 

日本での再開

 日本では前述の通り、今日15日からパスワードの変更を可能とするPS3のシステムソフトウェアver.3.61アップデートが開始された。ただし、これはサービス開始時にパスワード変更をするための準備としてアップデートを実施するもので、PlayStation Networkのサービスが日本で再開されるまではパスワード変更は行えない。

 日本では現在、詳細は明らかにされていないが関係機関との協議など、サービス再開に向けた最終調整を行っているという。

 なお、PSPのパスワード変更については、日本国内で段階的にPlayStation NetworkおよびQriocityのサービスが再開される際に告知を行うとしている。


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(工藤 ひろえ)

2011/5/15 13:32