「フレッツ 光ネクスト」のIPv6接続サービス、トンネル方式は6月1日開始
フレッツ 光ネクストのIPv6接続方式 |
NTT東日本とNTT西日本は26日、FTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」で、IPv6アドレスによるインターネット接続サービスの提供を6月1日に開始すると発表した。サービスの利用にあたりNTT東西への追加料金は発生しないが、利用にはIPv6でPPPoE接続を実現するための機器などが必要となる。
NTT東西では、従来のIPv4アドレスによるインターネット接続に加え、IPv6アドレスによる接続も利用可能となるサービスを「フレッツ 光ネクスト」の基本機能として提供する。
「フレッツ 光ネクスト」におけるIPv6接続サービスの提供方法は、「トンネル方式(IPv6 PPPoE)」と「ネイティブ方式(IPv6 IPoE)」の2種類の方式を採用しており、どちらの方式を利用するかはISPやサービスによって異なる。6月1日に開始するのはこのうちトンネル方式によるサービスで、もう一方のネイティブ方式によるサービスは7月開始予定となっている。
IPv6トンネル対応アダプタ MA-100 |
トンネル方式は、PPPoEによりIPv6接続を実現するもので、サービスの利用にあたりNTT東西への申し込みは不要。利用者側では、IPv6 PPPoE接続に対応したアダプターなどが必要となる。NTT東西では、IPv6 PPPoE接続に対応する「IPv6トンネル対応アダプタ MA-100」(1万479円)を5月30日に発売する。
NTTぷららでは、トンネル方式によるフレッツ 光ネクストのIPv6接続サービスに、6月1日から対応すると発表。個人向け接続サービスの「ぷらら光メイトwithフレッツ」「ぷらら光セット」の各コースや法人向けの「BUSINESぷらら」などで対応し、追加料金は不要。
インターネットイニシアティブ(IIJ)も同様に、6月1日からトンネル方式のIPv6接続サービスに対応。個人向けサービス「IIJ4U」「IIUmio」、法人向けサービス「IIJ FiberAccess/Fサービス」「LaIT ひかりコネクト」が対応するほか、IPv6接続のみを提供する新サービス「IIJ IPv6 FiberAccess/Fサービス」も開始する。
NTT東日本では、トンネル方式に対応するISPの一覧を、5月30日にウェブに掲載するとしている。
7月に開始予定のネイティブ方式は、PPPoEを用いずにインターネットへの接続が可能となる方式。ISPとは別にNTT東西への申し込みが別途必要となるが、トンネル方式のように対応アダプターは必要としない。ISPではNECビッグローブ(BIGLOBE)が、ネイティブ方式によるフレッツ 光ネクストのIPv6接続対応サービスを、7月26日から提供開始することを発表している。
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(三柳 英樹)
2011/5/26 17:46
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