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ヤマハ、歌声合成ソフト「VOCALOID3」を9月末に発売〜さらにリアルに


 ヤマハ株式会社は8日、歌声合成ソフトの最新バージョン「VOCALOID3」を発表した。従来と比べて、さらにリアルな歌声を合成できるようになったほか、ユーザーインターフェイスの改善、中国語と韓国語、スペイン語への対応などを図った。

 VOCALOID3では、合成アルゴリズムと合成音を改良し、従来製品の「VOCALOID2」よりもリアルな歌声を合成できるようになったとしている。歌声ライブラリは、これまでよりも大きな単位でサンプルを持てるようになり、なめらかな合成音が実現されているという。

 従来苦手だったという早口の合成音も改良し、より自然な発音で合成できるようになった。これまでは音程が変化すると、サンプルが切り替わるところで突然音色が変化する場合があったが、こちらも音色がスムーズに変化するようになったとしている。

 なお、VOCALOID3はこれまで一体で提供していた楽曲制作ソフト「VOCALOID3 Editor」と、歌手の声のデータを収録する歌声ライブラリを分離して提供する。前者は1万円前後で9月末に発売、後者はヤマハおよび同社よりライセンスを受けた各社が順次発売する。

 VOCALOID3 Editorはユーザーインターフェイスを刷新し、従来のピアノロールスタイルのエディター画面に加えて、各トラックを管理しやすくするために、「DAW(Digital Audio Workstation)」のようなトラックビュー画面も導入した。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 さらに、従来の日本語と英語に加え、新たに中国語、韓国語、スペイン語に対応した。各国語の歌声ライブラリを用意すれば、その言語での歌声の合成が可能となる。また、VOCALOID3 Editorのメニュー表示も簡単に使用言語をローカライズできるようになる。

 ヤマハではこのほか、同社とライセンス契約を結んだ法人や個人に対して、合成エンジンのAPIを公開する。これにより、従来のユーザーインターフェイスにとらわれない新たな歌声合成ソフトの開発が可能となる。


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(増田 覚)

2011/6/8 19:19