新種モバイルマルウェアの6割がAndroid OS狙い~マカフィー調べ


 マカフィー株式会社は29日、McAfee Labsによる2011年第2四半期の脅威レポートを発表した。この時期に検出されたAndroid OSをターゲットにしたマルウェアの数が、第1四半期と比べて76%増加したことがわかった。

 第2四半期に確認されたモバイルマルウェアについて、ターゲットとなっているプラットフォームの内訳を見ると、Androidが63%(44件)で最多。2番目のJava MEの20%(14件)の3倍以上となっている。以下、Symbianが7%(5件)、BlackBerryが6%(4件)など。マルウェアの総数では、現在もSymbianとJava MEをターゲットにしたものが多いが、今後はAndroidが狙われる傾向が高まるとしている。

2011年第2四半期に確認されたモバイルマルウェアの内訳

 レポートによると、モバイルマルウェアは、「その多くはPCに対する脅威と同じ機能を実行し、コードベースに組み込まれている。モバイルに対する脅威もエクスプロイトを利用し、ボットネットの機能を組み込んでいる。ステルス性と性能を向上させるため、ルートキットの機能を利用するものもある」という

 なお、2011年第2四半期時点でモバイルマルウェアの数は約1200件となっている。

 このほか、2011年上半期は、Mac OSをターゲットにした偽セキュリティソフトが初めて出現するなど、マルウェアが活発だった時期だったと説明。2011年上半期に検出されたマルウェアのユニークサンプルは約1200万件で、前年同期比22%増。2011年上半期までにマカフィーのデータベースに登録されているマルウェアの累計サンプル数は約6500万件に達しており、2011年末までに7500万件に達するものと予測している。


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(永沢 茂)

2011/8/29 13:20