イースト、日本語書籍をEPUB3で表現するための指針とひな形「JBasic」を公開


 イースト株式会社は13日、10月11日に仕様が確定した「EPUB3」について、「一般的な日本語書籍をEPUB3で表現するための指針とひな形」(JBasic)を、EPUB3のポータルサイト「epubcafe」で公開した。

 イーストでは、一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)や出版各社の協力を得て、JBasicを作成。JBasicでは、HTML5やCSS3、SVGなどを包含し、表現の自由度が高いEPUB3のタグを一定の範囲内に制限することで、文庫や新書、一般書など、日本語縦書きの書籍を記述するための指針を示している。

 JBasicは、マークアップ指針とテンプレート指針(ひな形)から構成されており、現在サンプル文書やスタイルシートも制作中。近日中に、JBasic仕様でEPUBカした文書をサイトで公開する予定。

 JBasicを使用することで、WebKitやAdobeのRMSDKで同じような表示結果を得ることが可能になる。ただし、今後は他にもEPUBリーダーが登場することが考えられることから、JBasicの仕様は暫定版としており、JEPAなど関係団体と共同でセミナーや仕様検討を行いながら、仕様を改訂していく。また、出版社や印刷会社、制作会社、ソフトハウスなど200人以上の電子出版関係者が参加するepubcafeメーリングリストや、Facebookの公開グループでも意見を聞き、コンテンツを制作する際の様々な質問にも答えていくとしている。


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(三柳 英樹)

2011/10/14 06:00