クラウド型EPUB配信の「電子書店パピレス」、iPhone/Android対応


 パピレスは、電子書籍配信サイトの老舗「電子書店パピレス」のスマートフォンおよびタブレット対応を開始した。一度購入した電子書籍をどの端末からでも閲覧できるクラウド配信モデルを採用する。

 「電子書籍パピレス」は、1995年に登場した電子書籍配信サービス。電子コミックについては、「電子貸本Renta!」においてスマートフォンおよびタブレット対応を実現していたが、「電子書籍パピレス」についてもサポートを開始。スマートフォンやタブレット、パソコンなどで電子書籍が楽しめるようになる。

 パピレスでは、コンテンツをサーバー上に置き、コンテンツの購入から閲覧まで全てをブラウザ上で行う。一度購入した電子書籍はどの端末からでも確認可能で、iPhoneからAndroidに、またはAndroidからiPhoneに機種変更しても、引き続きコンテンツの利用が可能。電車の中でスマートフォンを使って読んでいた電子書籍を、帰宅後にタブレット端末で読む、といった使い方ができる。

 端末側にコンテンツをダウンロードしないため(キャッシュは保存される)、端末毎に閲覧アプリをセットする必要はなく、Webブラウザで閲覧する。サーバー上のコンテンツはEPUB形式で保存されている。

 サービス開始当初、スマートフォンおよびタブレット端末向けのコンテンツは、ビジネス書や実用書を中心に約3000冊をラインナップし、これまでパソコンやフィーチャーフォン向けに提供してきたコンテンツを順次EPUB化していく。これにより、年内にも1万冊を用意する方針だ。

 さらに、一定年数が経過しパブリックドメインとなった過去の名作など約500冊が無料で用意される。こちらはEPUBではなく、画像を閲覧する形になる。

 コンテンツの決済は、クレジットカードやプロバイダー決済、WebMoneyなどを利用する。WindowsおよびMac OSのパソコンや、iPhone/iPadシリーズ、Android2.1以降のスマートフォン/タブレットなどに対応する。


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(津田 啓夢)

2011/10/21 19:17