「Google Chrome」ベータ版、複数アカウントの同期設定を切り替える機能
米Googleは3日、ウェブブラウザー「Google Chrome」ベータ版をバージョン「16.0.912.21」にアップデートしたと発表した。Windows版、Mac版、Linux版、Internet Explorer用プラグインのChrome Frame版がある。
Google Chromeには、使用しているアプリや拡張機能、登録しているブックマークやパスワード、設定などを、Googleアカウントを使って複数のマシンにインストールされているGoogle Chromeで同期できる機能がある。今回の最新ベータ版では、共有PCなどで複数ユーザーでGoogle Chromeを使っている場合に、同期するアカウントを複数登録できる機能を追加した。「オプション」画面の「個人設定」にある「ユーザー」の項目で、新規ユーザーを登録できる。
複数ユーザーが登録されたGoogle Chromeでは、そのウィンドウが誰の設定で開いているか、ウィンドウ左上に表示されるユーザーごとのアイコン(バッジ)で区別可能だ。また、アイコンをクリックするとプルダウンメニューが表示され、他のユーザーに切り替え可能だ。
「オプション」画面の「ユーザー」登録機能と、ウィンドウ左上のユーザーアイコンおよびユーザー切り替えプルダウンメニュー |
なお、登録した各ユーザーがGoogleアカウントにサインインして同期したままの状態になっていれば、プルダウンメニューから選択すれば他人の設定のウィンドウも開いてしまうほか、オプション画面で登録ユーザーを削除するなどの操作も可能だ。Googleでは、この機能によって自分の個人データが他のユーザーから保護されるわけではないことに注意を促している。あくまでも、すでに複数ユーザーでGoogle Chromeを使っている場合の利便性を考慮して提供するものだと説明。本当にユーザー間で互いの個人データを見えないようにするためには、OSのユーザーアカウント機能で切り替えるよう求めている。
ユーザー名およびアイコンは変更可能 |
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(永沢 茂)
2011/11/4 16:05
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