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ニコニコ動画、原点回帰の新バージョン「ZERO」を発表、2012年4月から


ニコファーレで行われたニコニコ動画の新サービス発表会

 株式会社ニワンゴは12日、ニコニコ動画の次期バージョンを「ニコニコ動画(ZERO)」として2012年4月29日に開始すると発表した。12月13日には、動画のカテゴリー再編や、著作権管理サービス「ニコニ・コモンズ」のリニューアル、売上の一部を投稿者に還元する「クリエイター奨励プログラム」の導入などを実施した。

 新サービスの発表会は、「ニコニコ動画」のサービス開始5周年を記念して、東京・六本木の「ニコファーレ」にユーザーを招いて行われた。ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏は、次期バージョンは動画共有サイトとしての「原点回帰」を目指し、名称を「ZERO」にしたと説明。今後、バージョンアップに向けて、新機能や新サービスを順次発表していく。

(左から)ドワンゴの夏野剛取締役、川上量生会長、ニワンゴの西村博之取締役 新バージョンの名称は「ニコニコ動画(ZERO)」

 13日には第1弾として、ニコニコ動画のカテゴリー分類をリニューアルし、新たに「ニコニコインディーズ」「車載動画」「旅行」「ニコニコ手芸部」「作ってみた」の5つのカテゴリーを追加。また、これまで「殿堂入り」として別枠扱いとなっていた「アイドルマスター」「東方」「VOCALOID」を通常のカテゴリー内に戻すなどのカテゴリー再編を行った。動画のランキングについても、廃止されていた全動画統一のランキングを復活し、過去24時間以内のポイントを集計したランキングを1時間ごとに更新するようにした。

 各カテゴリーのトップページには、カテゴリー別の「人気のタグ」を表示するとともに、新しくコメントされた動画をリアルタイムに反映する「新着コメント動画」のコーナーを追加。各ユーザーごとにタグに基づいて動画をおすすめする「あなたへのオススメ動画」や、お気に入りのタグ検索のショートカットを保存できる機能を追加した。また、「原点回帰」という面では、権利者からの要請などで削除された動画を再生しようとした際に流れていた笛の動画“削除動画”も復活させた。

 ニコニコ生放送については、16:9に対応したベータ版のプレーヤーをプレミアム会員限定で先行公開。生放送番組の検索についても、タグや番組の種類・放送日時などで絞り込める機能を12月22日に追加する。

動画カテゴリーを再編 全動画の総合ランキングが復活
生放送プレーヤーは16:9対応のベータ版を公開 生放送番組の検索機能についても強化

作品の参照関係を示す「コンテンツツリー」導入、人気作品には奨励金も

 ユーザーが素材をアップロードして創作に利用できる「ニコニ・コモンズ」のサービスについてもリニューアルを実施。ニコニコ動画内の動画やニコニコ静画内のイラストなど、投稿者がどのコンテンツを参照してコンテンツを作成したかを示すことができる「コンテンツツリー」の仕組みを提供する。

 ニコニコ動画では、ユーザーが動画を投稿するとそれを元にした派生作品が数多く投稿されるといった形で、創作の連鎖が生まれている。「コンテンツツリー」には、こうしたコンテンツの参照関係をユーザー自身が登録できる。自分が参照したコンテンツを「親」として登録でき、登録すると「親」コンテンツの投稿者にも通知される。

 さらに、この活動を推進する取り組みとして、投稿作品の人気度などに応じて売上の一部を投稿者に分配する「クリエイター奨励プログラム」を開始。対象となる作品はコンテンツツリーが登録されていることが条件となり、「子」作品の人気度に応じて「親」作品にも奨励金が分配される。奨励金の受け取りは、ユーザーがプレミアム会員で、二次利用を歓迎している作品であること、3カ月以上削除されずに公開されていることも条件となる。

 クリエイター奨励プログラムで支払う奨励金は、プレミアム会員収入の一部が原資となり、対象作品全体で原資を分け合う。現時点では総額で4億円程度を見込んでいるという。

 ニワンゴでは今後、新バージョンに向けてさらに2012年1月15日と3月6日にも発表会を開催。最終的には4月28日〜29日の「ニコニコ超会議」で詳細を発表し、4月29日から新バージョンとしてサービスを開始する予定としている。

作品の参照関係を「コンテンツツリー」として登録できるようにする 人気度などに応じて奨励金を分配する「クリエイター奨励プログラム」を導入

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(三柳 英樹)

2011/12/13 14:20