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子供のAndroidスマホに入れておき、親がログ監視〜シマンテックが無料アプリ


 株式会社シマンテックは9日、子供のインターネット利用を保護者が遠隔監視できるサービス「ノートン オンライン ファミリー」が、新たにAndroidスマートフォンに対応したと発表した。

 Android 2.2/2.3に対応したエージェントアプリ「ノートン セーフティマインダー:モバイルエディション」をAndroid Marketで無料公開した。保護者が子供のスマートフォンにインストールしておくことで、その端末のウェブ閲覧にフィルタリングをかけたり、閲覧したページの過去7日間のログを追跡できるようになる。

ノートン セーフティマインダー:モバイルエディション

 ノートン オンライン ファミリーはすでに2010年7月より日本語版正式サービスが提供されていたもの。無料のノートン オンライン ファミリーアカウントを登録することで利用が可能だ。

 保護者は、PCのウェブブラウザーから同サービスにログインし、管理画面上でユーザー(子供)ごとにウェブ閲覧ポリシーを設定しておくことで、好ましくないサイトの閲覧をフィルタリング可能。フィルタリング対象のサイトにアクセスしようとした場合は、表示を遮断する設定のほか、警告を表示するが閲覧は許可する設定や、監視(ログ)のみとする設定から選べる。フィルタリングポリシーは、カテゴリーごとに指定したり、ホワイトリスト/ブラックリストで設定可能だが、年齢層によるプリセットも用意している。

 管理画面上からは、子供が閲覧したサイトの履歴を確認できる。フィルタリング対象のサイトにアクセスしようとした際に、保護者のメールアドレス宛にリアルタイムで通知してもらうことも可能だ。このほか、検索キーワードの監視機能、曜日ごとや1日あたりのインターネット利用時間を制限できる機能もある。

ノートン オンライン ファミリーの管理画面

フィルタリング設定画面 インターネット利用時間設定画面

 これまでは監視対象の端末としてWindows 7/Vista/XPとMac OS X 10.5以上に対応していたが、今回、Androidスマートフォンにも対応を拡大したかたちだ。ノートン オンライン ファミリーのアカウントにすでに登録してあるユーザーにAndroidスマートフォンをひも付けることで、そのユーザーが使うPCとスマートフォンを同じポリシーで管理できる。1アカウントで、最大10台のスマートフォンを管理可能だ。

 なお、Android版で提供されているのはウェブフィルタリング機能だけで、Androidの標準ブラウザーでのみ機能する。検索キーワードの監視とインターネット利用時間の制限機能はない。

 また、auのスマートフォンに関しては、現状ではWiFi接続時しか対応していない。シマンテックでは原因を究明中だとしており、判明しだい対応する予定。さらに今後、スケジュールは未定だが、Android 3.0以降にも対応するほか、iOS版も計画しているとした。

 これら無料で提供されている「ベーシック」サービスのほか、米国では有料の「プレミア」サービスも提供されている。ウェブフィルタリングに加え、ショートメール/MMSの監視、ショートメール/MMSの連絡先の管理、アプリの監視などの追加機能が利用できるほか、ログの追跡期間も90日間と延長される。日本でも年内提供開始に向けて準備中だという。なお、米国での料金は年額49.99ドル(現在は20ドル割引で29.99ドル)。

ネットでの子供の安全性確保には、親子での会話が大事

 シマンテックでは、ノートン オンライン ファミリーに今回Android版を追加した背景について、子供もスマートフォンを使うようになり、家の外でどのようにインターネットを使っているのか不安になってきている保護者のニーズを挙げた。しかしその一方で、保護者とはいえ子供のスマートフォンをこっそり監視することにはプライバシーの問題を指摘する声もある。

 ノートン セーフティマインダー:モバイルエディションでは、保護者が監視しているというメッセージを子供が認識できるようにすることで、正しい使い方を促すことを狙っているのが特徴という。

 Androidのステータスバー(通知領域)には、アプリが実行中であることを示す、親子が手をつないでいるノートン セーフティマインダーのアイコンを表示。また、「わたしが見たインターネットサイトはおうちの人にチェックされます」などの表示もされる。ウェブページをブロックした際に表示する画面では、そのページが何のカテゴリーに該当しているのかを提示するようになっている。なお、ノートン セーフティマインダーを端末からアンインストールするには、ノートン オンライン ファミリーのアカウントとパスワードの入力が必要。子供が勝手にアンインストールできないようにしている。


PC版のブロック画面。「どうしても見たい」場合は、入力フォームにその理由などを書いて、保護者に訴えることができる

 シマンテックの吉田一貫氏(ノートン事業部リージョナルプロダクトマーケティングシニアマネージャ)は、日本における一番の問題は「子供のITリテラシーと保護者のITリテラシーにギャップがあること」と指摘する。その結果、子供よりもITに疎い保護者は、子供のインターネット利用を管理することをあきらめてしまうか、逆にインターネットの利用を禁止するかの両極端に走ってしまい、ITに関する子供の可能性を引き出せなくなっているという。

 ノートン セーフティマインダーでは、保護者と子供が適切なインターネットの利用について会話を促す仕掛けが入っているのが特徴だと説明。これをきっかけにインターネットの利用ルールについて親子でどんどん会話をしてもらい、両者が理解しながら安全にインターネットを利用してほしいとした。

 また、シマンテック執行役員のロジャー・ヨーダー氏(ノートン事業部マーケティング本部長)は、インターネット上の子供の安全性を守るために政府も手を打ってきてはいるが、保護者もその責任を担うべきと指摘。子供のインターネットでの活動を保護者がモニタリングするとともに、親子で話し合いを持つことで安全性を守っていくことが重要だとした。


シマンテック執行役員のロジャー・ヨーダー氏(ノートン事業部マーケティング本部長) 吉田一貫氏(ノートン事業部リージョナルプロダクトマーケティングシニアマネージャ)




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(永沢 茂)

2012/2/9 20:16