Anonymousが予告、3月31日にDNSルートサーバーへDDoS攻撃
ハッカー集団の「Anonymous」を名乗り、DNSルートサーバーに対して3月31日にDDoS攻撃を行うとする声明が、インターネット上に公開された。
インターネットのドメイン名は、世界に13あるDNSルートサーバーを基点としたツリー構造となっており、もしすべてのDNSルートサーバーがアクセス不能になれば、ドメイン名によるアクセスが利用できない状態となってしまう。
声明では、「Operation Global Blackout」と称し、米国議会に提出された著作権保護法案「SOPA」やウォール街への抗議などを理由として、3月31日にDNSルートサーバーに対してDDoS攻撃を行うことを予告。DNSを利用不能な状態とし、インターネット全体をダウンさせるとしている。攻撃には、送信元IPアドレスを偽装したDNSクエリを使ってターゲットを攻撃する「DNS Amplification」と呼ばれる手法を用いるツールを用意したという。
DNSルートサーバーは、プロトコル上の制限により指定可能なサーバーが最大13個に制限されているが、IP Anycast技術などを利用したサーバーの地理的分散や冗長化が進められており、現在では世界中の200以上のサイトでルートサーバーが運用されている。
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(三柳 英樹)
2012/2/21 12:53
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